第二幕


第一場 ホープランドの森(前場から少し後)
やっとマルにも活躍の場が出来る序章。(もう後半戦ですが) でもシートンは本気で格好いいと思う。
幕間明け、安倉妖精はブランコに乗って客席に背を向け、その下に
真鳥&黄色衣装妖精(神山・楠本・森川・上村・岡・丈一郎)が待機。大木の前に木の葉型のボードが吊られており、そこにアルバニー→桃→直樹→マーガレット→アルバニーの関係が漫画絵で図説されてます。このいかにも少女漫画ちっくな画風はさておき、桃がずいぶん美少女っぽく書かれているのもさておき、アルバニーの絵は配役変更前から変わってないのでは?(禁句)と思わせる感じ。そりゃ代役が桐山では一から書き直さねばならんでしょうが、中間さんならタッパがあって顎のシッカリした美形顔だから、絵にすると尚更区別が付かないしね。それを眺めてややこしいことになったと安倉が嘆いている(100%責任は自分らにあるのに)間に、花道からマーガレットの手を引いたマルが登場。
暗闇の森の中で会えたことを喜ぶマーガレットに、マル「私はいつだってマーガレット様のために駆けつけますわ」と、いじらしい発言。しかし「裏切り者のアルバニーなんかよりよっぽど」と続けると、マーガレットは「アルバニーに悪口は言わないで」と顔を曇らせる。マル「こんな目に遭ってもまだアルバニーのことを……」と呟く間、上空でやけになった安「みんなに惚れ薬をかけちゃおうか」倉「いいねー、トイレの火事だ」安「なにそれ?」倉「焼けた糞。ヤケクソってこと!」古典的駄洒落に厠の火事とゆーのがありますが、厠=トイレなので現代風にアレンジか。脚本家の年齢が窺えます。(余計なお世話) そんな安倉妖精がふざけて呪文を口にして、「なんちゃって」と言った下にいたマルが魔法に掛かって倒れ込む。慌てる安「いつからいたの?」倉「知らない」と無責任なことを言いながら、驚いてシートンを抱き起こすマーガレットに、「ダメだ!そいつを起こすな!」と制止の声をかけますが聞こえるはずもなく。
しかし目覚めたシートンはいきなり愛の言葉様を述べるでなく、心配するマーガレットに「大丈夫です」と男らしい声で返事するのみ。安「あれ?魔法が聞いてない?」倉「でも声が変わったぞ。腰も振れてない」実はずっとマーガレットのへの思いを胸に秘めたまま、叶わぬ恋を諦めて傍にいるためにオカマのフリをしていたシートン。魔法でそのタガが外れ、マル「男の本能が目覚めたのですっ」と帽子を投げて宣言。その帽子は木の下に座り込んだ
神山が受け止め、指でクルクル回したり自分の頭に被ってみたりと、一人遊び。神山ファンなら必見のポイントですが、全てはマルのコントロール次第。8/19昼は神山まで届かずがキャッチしてましたが、関係図にぶつかって床に落ちた回もあり。
突然の告白を受けたマーガレットは混乱の余りその場を逃げ出してしまい、それを追いかけるマル。誰もいなくなった舞台上に安倉妖精が降りてくると、左右にチビッコ妖精達も集合。皆で関係図を見上げると、「増えてるよ」「男に戻ったシートン!」と声を揃える妖精達。安倉は「お手上げだ〜」と両手を上げ、そのまま寝ころんでから上半身だけ起こして、肩肘をついて顎に手をやって考え事のポーズ。……おまえら、かわいこぶればそれで許されると思ってんのか!ちくしょう、かわいいじゃねーか!





第二場 ホープランドの森(続く時間)
一気に展開が進むため、やたら長いレポ。文一とすばる両方に見所アリです。
逃げ疲れて木陰で休む桃の元に、追いかける
中間の声。ここ、初日はもっと桃の台詞があったんですが、気が付けばずいぶん短くカットされてました。すみませんね、ジャニ舞台ってそんなもんなんです。桃が逃げ出すと入れ替わりに登場した中間さん、そこへシートンの傍を逃げ出したマーガレットが現れ、偶然の再会。喜ぶマーガレットを後目に、桃を探し求める中間は困ったように顔を顰め、そんな表情にもいちいち感心。だってこっちはきちんとストーリーに沿った上で、皆が見てわかってくれてるわけだし……。いやいや、文一の無駄な顔演技もあれはあれでファンには大受けなんです!(自問自答) 縋り付くマーガレットの手を振り払う中間、ここでも時代がかった台詞が多数ありますが、難なくこなし。自分で舌っ足らずだと言ってましたが、大丈夫、エイトメンバーにはもっと聞き取りにくい人もいるから!(爆) それより彼は猫背を直すべきです。ブラウスの後ろ衿部分に被る長い髪と相まって、ますます姿勢が悪く見えるのが残念。せっかく神が与え賜うたスタイルの良さも半減でっせ!貴方を失ってはどうすればいいのか、と嘆くマーガレットに中間「嘆くことはない、彼に貴方の愛を捧げればいい」と無慈悲な言葉と共に花道から来る亮を指差す。
そうして現れた亮は、中間を無視してマーガレットに求愛。しかしマーガレットの方は中間に追いすがり、
それにキレた中間「離せ!このメス豚!」こ、こっわ〜!(萌)←萌えるんかい。いえ、別にすばるに対してのみ発動するMっ気けが反応したわけでなく、こんなひどい台詞を、客席まで唾を飛ばす勢いで一生懸命言ってる中間の姿に萌え。これはハムレットの台詞でしたっけ?真夏の夜の夢と同じシェイクスピア作品から、よりにもよってこの台詞を抜粋か。言われたマーガレットは嘆き崩れ(そりゃそうだ)、亮「なんてひどいこと言うんだ!謝れ!」と標準語仕様。中間「必要ないね!」とにらみ合いになったところへ、「マーガレットさま〜」と間がいいのか悪いのかシートン登場。
引き続きその場から逃げ出したマーガレット、追いかけようとする亮の前に立ちふさがるのは我らがシートン!「邪魔をするな」と言う亮に、マル「行かせるものか」と男らしい声。いきなりキャラの変わったシートンに不審を抱く亮、そして「シー……トン?」と戸惑う中間。この台詞だけ妙に拙いのがカワイイ。マル「オカマはもう過ぎ去った過去の話……」と、先に中間がマーガレットに言った台詞をもじって、今の自分がいかに真剣にマーガレットのことを思っているかを語る。中間「そ、そう……」と答えるのも下手くそでカワイイ。(貧困すぎる語彙)
それはともかく、と桃を追いかけようとする中間に足を引っかけ転ばすマル「また同じ手に引っかかりおって!バーカ」これは中間でなくても腹立つって!亮と中間に向かって「二人ともここに座れ!」と言うマルに、中間「お前に命令される謂われはない!」亮「そうだそうだ!」と、手を組んで仲良しに。マル「おかしいじゃないか!」と叫んで二人の握手を阻むと、マル「どこにも行かせないぞ!」と宣言。ここでいきなり赤いライトが三人を照らし、何故かスローモーションの動き開始。「あぁるばにぃー」と声までそれに合わせるマルの細かい演技?に場内大笑い。いや、マルではなくシートンか。百発百中で客の笑いを取るシートン、彼こそ今のエイトに必要な人材!(笑)
結局亮のジャンピングキックが決め手となって二人共マルの手から逃げ出し、亮は下手、中間は上手に捌けてゆくんですが、その際に「バイバ〜イ」と振り返って手を振る中間に1ポイント。膝を揃えてちょっと腰を落とした仕草がベリーキュート!逃したマルは悔しがりつつ、「こうしてはおれん!」と気を取り直して下手へ。その瞬間スロー再生で「むぁ〜がれっとさまぁ〜」とやるとこが、マルらしい。
三人が捌けた後に再び戻ってきた安倉妖精、このまま手をこまねいて見ているわけにもいかないし、かといってちゃんと元の鞘に収める自信もない。が、桃とマーガレットの会話を聞いて心を改める。……と、女性陣二人がメインの場は、主に安倉妖精の可愛さを堪能。こそこそ隠れようとしてヒーリーズで躓く大倉や、話を聞いて「いい娘達だ〜」ともらい泣きする大倉、私の視線は主に大きい方の妖精に集中しておりました。
そして魔法をかけ直すために安倉が配下の妖精達を呼び出し、
二幕に入って初めての文一の登場です!(嬉) 上手から薫太と一緒に出てきた文一は、亮と中間を連れてくるよう命令を受けて人間を眠らせる銃?を渡されます。大倉が投げた銃を受け取る文一、それを傍で見守る薫太。……あれ?君はヒラ妖精のはずなのに、なんで?下手側には大智濱ちゃんがいて、そうだ、もう一人の上級妖精・真鳥がいない。が、この謎はすぐに解けます。
文一達が亮と中間を連れてくる間に、安倉は女の子達を眠らせる算段。安田の銃で桃を寝かせると、それを大倉の方へ投げて渡して、次は大倉がマーガレットを眠らせる……はずが、
初日いきなり受け損ねて落としてしまう大倉(爆)。安田の投げ方が悪いのか、大倉の受け方が悪いのか、初回からそんな調子だったため、毎回ハラハラして見てました。さすがに落としたのは(私が見た中では)一回きりでしたが、危なっかしい時は多々あり。この時ばかりは観客一丸となって空中の銃の行方を追ってたはず。
そうして女の子達が眠った後に、文一・薫太・他二名(←ひでぇ)が中間を持ち上げ運んできます。
そう、なぜここで真鳥ではなく薫太だったか謎が解けましたね。肉体労働要員です(爆)。まだ中2なのに、真鳥より年下なのに、そんな扱いの薫太。でも本人は特に気にしてなさそうなので、問題なし。運んできた中間を下ろす際、右腕担当の文一は床に置くまでわりと丁重な扱いをしてあげてます。やーさしーいv(勝手に言ってろ) 8/14夜は中間を下ろす際に腰に下げていた剣が薫太の妖精衣装に引っかかって四苦八苦。見ちゃいられないとばかりに側で安田が「服に絡まってるんだよ」と妖精口調ながら口出し。中途半端な位置で留められていた中間に、文一がずっと膝枕してる状態でした。うらやましー。(この場合どっちも) 一方下手の亮を運ぶのは大智・濱ちゃん・他二名(爆)。いや、こっちはほとんど見てないから仕方ないんです〜。なんか運び終わった後に菊岡とかいたから、その辺のメンバー?
無事言いつけ通りに事を運んだ文一達「いかがでしょうか」と、膝を付いて安倉妖精を見上げて報告。この時の文一の得意げな顔に心臓鷲掴み。そんな愛いヤツらに「よくやった」と労いの言葉をかけた安倉、まず中間の方から魔法をかけ直すことに。呪文を唱えている間、膝を付いたままそれを見つめる文一の後ろに立っているのは
伊藤。(スンマセン、視界ここまで) 折に触れて文一の肩に手を置いたり、心温まる交流があります。案の定、またしても大倉のくしゃみで魔法はマーガレットにかかり、「直樹さま?」と起きあがったところを慌てて眠らせる。しかしこの時マーガレットは別に亮の方を見てないのに、なんでそんな反応を?危ないところだったとホッとした安倉、もちろんその後ろの文一も無駄に大げさな演技でそれを体現。両膝をぺたんと床につけ、いわゆる女の子座りで胸をなで下ろす文一は反則!その隣では腰を抜かした感じの薫太、時折文一にもたれ掛かっては驚きを表現。大型犬みたいでカワイイぞ。気を取り直して、先に直樹の方を片づけようと下手に向き直った安倉、しかしやはり大倉のくしゃみで以下略。桃「アルバニー!」と、別に中間の方を見てないのに以下略。この時も引き続き文一を見ていたため、大濱の反応は不明。(レポする気あるんかい) 8/14夜は、亮に近づこうとした安田が舞台中央にて大転倒!これまでいとも容易くヒーリーズを操ってたくせに、こんな目立つ場面で何故!?しかも顔から転んで亮の股の間に倒れる嘘みたいな間合い。思わず起きあがった亮に、再び眠らせる魔法をかける機転は大したものですが、その間ずっと大倉は倒れ伏して笑ってました。
で、結局最初の順番通りに中間から魔法をかけ直すことにした安倉、いきなり妖精達に向かって「散れ!」と酷いお言葉。見られると手元が狂うとでも?呪文の後、本当に効いたか確かめるために大倉が後ろから手を回して抱き起こし、「アルバニー、目覚めろ!」の掛け声で首をぐいっとマーガレットの方へ向ける。目覚めた中間はサッと膝を付いて起きあがると、「美しい!美しい!美しい!」と連呼。そして眠るマーガレットの手を取り、「お会いしたかった、私の愛しい人」と殺し文句。ひゅ〜!(@横山) しっかと抱き合う二人に、中間ファンの心の悲鳴が聞こえてきます。続いて亮、↑と同じ展開で「桃、沖縄行こうや」と関西弁に戻っての囁き。これも一種の殺し文句か?
とりあえず元に戻った二人を見て、安倉「我々ってスゴイね」「なんでもできちゃう」とターンしてハイタッチ?が、そこへシートンが現れ、「シートンだ」「忘れてた!」と、一気に意気消沈。しかしアルバニーが元に戻ったのを見たシートンは、マーガレットが説明しようとするのを制止して「これまで通りお仕えします」と改めて臣下の礼を取る。く〜、男前っ!それを見ていた倉「シートンは人間が出来てるねぇ」安「よし、アイツはそのままにしておこう」と、ちょっといい話。ところが
8/10夜は倉「シートンがバカでよかった」とアレンジ。なんだとー!?(怒)
なんとか目下の問題は解決し、互いの道を行こうと別れる亮&桃と中間&マーガレット。しかしここで「待て!」と、それを阻む声が。そう、
声だけで超絶男前・渋谷ギルデンスターンの登場です!(惚) 最近の公爵のお気に入り、きっとマーガレットを連れ戻しに来たに違いないと警戒する中間達に、花道から現れたすばる「逃げても逃げても追いかけられるぞ。地の果てまでもな」と、つかつかと歩み寄る。「覚悟の上だ」と答えた中間に、「どのような覚悟だ?」と眉を顰めるすばる。もうこの辺、ツッコミ所のない男前度200%!森の中で馬鹿親子とランプ片手に遊んでた人は一体どこへ?すばる「ここで逃げたところで、一生追っ手に怯えることになるぞ。風の音に一喜一憂し、小鳥の羽音に身を竦め、遂にはそこから一歩も動けなくなる。お前の言う覚悟とはそれらを踏まえてのことか」中間「それは……!」すばる「怯えながら生きる。それで幸せと言えるのか?」マーガレットの方に向き直ったすばるに、「そうとは言い切れない」と反論したのは亮。初日からしばらくは「おい、そこのヒゲ!」と呼び止めていたんですが(客席微笑)、途中からは「そこのお前」に変わってました。たぶんヒゲ呼ばわりがアドリブ?亮「逃げて逃げて逃げまくって、その先で幸せになればいい」と、論旨のわからない意見。すばる「自分のことになるとムキになるな」亮「どういう意味や」すばる「お前達がここへきた事情は大体聞かせてもらった」え?いつの間に?亮「盗み聞きか。あんまりええ趣味ちゃうな」って、アンタらの会話どんだけ聞いても事情なんかわからんわ!
亮の戯言を一蹴したすばる「逃げて幸せを掴むなど無理な話だ」亮「そんなこと、やってみなわからんやろ」すばる「わかるさ。経験者だからな」一体どういうことだと騒ぐ一同に、とうとうすばるは自分が、アントーニオとエミリアに命をつけ狙われ十年前に城を出たクローディオだということを明かす。付け髭を取ったすばるの顔を見て、ひれ伏す一同。劇的!格好いい!
でも日によっては両面テープの跡が残ってたりするんですけど……。一部始終を見ていた安倉妖精「クローディオ様だ!」「生きていたとは驚きだね」なぜか妖精なのにアセンズ国の人間と同じく敬称で呼ぶ不可思議さ。
今からアントーニオの城へ単身攻め入る覚悟を告げたすばるに、中間「供に行かせてください!」マル「私も」すばる「君たちならそう言ってくれると思った」と剣を合わせて三銃士っぽく。そして亮に向かって「お前も来るか?」と声をかけたすばる、今のお前は現実から逃げているだけだと指摘。散々語った挙げ句、すばる「これ以上の説教は苦手だ」と言い捨て花道へ。「アルバニー!」と呼びつける声も凛々しく、またそれに従う中間のキラキラした目がステキ。城へ向かった二人を追うマーガレットに、それを護衛するシートン。次いで亮も戦いに赴く決心をし、桃がそれについてゆく。
そして残った安倉妖精、大きい方の妖精さんの後ろでは
真鳥森川がせっせとワイヤー装着。この二人のペアは、なかなか見た目も被らないのに身長同じくらいでバランスいいと思うんですけど、どうでしょう?巻き込まれた船とゆーか、一方的に自分たちが荒らした結末を見届けるため、安「どうする?」倉「もちろん我々も行くよ」で、大倉のみ上空へつり下げられ。これもフライングの一種と見なしていいもんですかね?安「エルフィンだけずるい」とぴょんぴょん跳びはねる姿は、カワイイのに無性に怒りがこみ上げる(笑)




第三場 城内・大広間(続く時間)
ここより渋谷すばるワンマンショーの開始です。でもバック組のチェックもしっかりしてるのでご安心を(笑)
舞台上は場面転換のためカーテンが降りたまま、一階右桟敷から兵士姿の
龍規伊藤が出てきて「城門を閉めろーっ!」と叫ぶ(惚)。客席通路の右から安達「もはや手遅れです」、左から菊岡「敵は秘密の裏門から侵入した模様です」と叫ぶ(萌)。そして荒々しい歩き方で舞台上に現れた桐山「あの裏門を知る者は数少ないはず」と、親衛隊長(決めつけ)のお出ましです。もー、この場面は丸々DVDに入ったら何十回と見直すに違いない名場面!(文一出てないけどさ) 毎回、あまりの格好良さに心臓が止まる思いでした。特に桐龍伊の三銃士は低めた声も凛々しく、心から惚れ惚れ。一幕の帽子姿もマスク・オブ・ゾロみたいで格好良かったけど、こんな戦闘配置の場面になるともっとイイ。8/27夜は一階右桟敷後方で見たんですが、この席からだと菊岡の後ろ直線上に照明が当たるため、神々しいまでの輝き。ホンマ、菊岡大明神にひれ伏したい気持ちでした。
そこへ花道を通ってアントーニオ親子が登場。駆け寄った桐龍伊の三銃士が跪き、桐山「アルバニーが得体の知れない賊を連れてアントーニオ様を出せと言っております」と報告。ヒナ「たかが衛兵ごときに何をやっている」横「ギルデンスターンは戦いの先頭に立っているのですか」と、いまいち噛み合ってない返答。ヒナ「行って邪な者どもを蹴散らしてこい」との命令に(邪な者って……)、「はっ!」と剣を揃えて従う桐龍伊の格好良さ!すぐに捌けた桐山・伊藤とは別に、龍規「お二人は念のため地下の方へ」と隠れ家に案内。横ヒナが上手に捌けるまで舞台上で直立不動。舞台ど真ん中で立ちつくす長身の映えることったら!
そしてカーテンが開いて城内での戦いの場面、どこもかしこも見所満載で視線が定まらず。とりあえずのざっとした流れを説明しておきますと、花道からすばる登場(ソロ曲)→同じく中間も参加→続いて兵士に追われた亮も乱入→業を煮やしたヒナ(&横山)が階段上から登場→すばるが自分の正体を明かす→ヒナVSすばる・中間の勝負→マーガレットを護りつつマルも加勢→遂に形勢を逆転されたヒナ、すばるに剣を落とされる……とゆーものです。
文一は一番最初に先頭切って出てくるんですが、如何せん兵士役では俄然存在感がないため、楽日にやっと気づきました(爆)←ホンマにファンか?なにせこの場面の文一は、明らかに着方のおかしい鎧姿がブサイクであんまチェックする気にならないんですよね……。なんで一人だけあんな鎧が浮いてるの?俯くと顔ごと鎧に入ってしまいそうになるので、激しい動きになるほど着こなしの珍妙さが目立つ。誰か、注意したげてー。余談ですがこの兵士の鎧、桐龍伊の鎧だけ装飾が入った豪華仕様で、その他下っ端兵士の鎧は三つのデザインに分かれてます。大智濱ちゃんとか、文一と浅田がおそろ。前者はシンメとゆーことなんでしょうが、後者は単にサイズ的な問題?それにしたって浅田はちゃんと着れてるのに、文一は最後まで肩の辺が浮いたまんまの着こなしでした。額に巻いた鉢巻きもイマイチ似合わず、この場面では彼のどこを褒めていいのやら。うーん、一生懸命な表情だけの評価?途中これも芝居の世界に入ってるのか、客席に向かって剣を向け威嚇する始末。(でもちっとも怖くない) 鎧の文句はさておき、文一は剣も持たずに迷い込んできた直樹(亮)に真っ先に斬られ、「甘く見るな!」と啖呵を切ったマルの第一刃にやられる役割です。気づかないように舞台を去ってるより、比較的印象に残る役回りと言えないこともない……?(ポジティブ発想)
さて、この場面での主役は間違いなく渋谷さんです。戦わなければ運命は切り開けないと言って花道から登場後、「I'am the one 信じたい♪」と歌いながら(曲のタイトルを是非知りたい)の剣捌きにウットリ。音楽の臨場感と相まって、ついつい視線はすばるに釘付けで他が甘くなる始末。出てきて最初に
桐山と剣を交えるすばるは、そのまま歌いながら舞台上へ移動。階段上で剣を振るいながらセンターで歌う姿は、正に王者の風格。(パンフですばるが王冠を持ってたのは、こんな設定があったからなんですね)続いて現れた亮を庇って、すばる「命は一つしかないから大事にしろ」格好いいんですが、そもそもアンタが戦いに誘ったからじゃ……。手ぶらの亮に力を貸そうと安倉魔法。大倉のくしゃみの魔法?で剣が使えるようになった亮は、手始めに前述の通り文一から剣を奪って袈裟斬り。あぁ、そんな無様な鎧の着方してるからそんな目に!亮を救ったすばるは階段を上がって大智・濱ちゃん他数名相手に剣を振るいます。大智は妖精と兵士両方が似合う貴重なタイプで、少年剣士って感じの鉢巻きもよく似合ってます。相方濱ちゃんは、これはもう断然兵士がカッコイイ!スッキリした和風の顔立ちが、西洋の鎧も和物に見せるクール・マジック。(意味不明) しかし私のお気に入りは、上手端でマルと組み合う長谷川と菊岡。二刀流の相手をする美形コンビは目の保養です。そう言えばこの殺陣の場面、一人だけ髭はやした短髪のオッサンが混じってるんですが、あれは誰だったのか。殺陣の指導役が人数合わせに出てきた?
長引く戦いに我慢しきれず、地下から出てきたアントーニオ親子。兵士の中でも上役らしき
龍規伊藤がその護衛?とばかりに左右を固める。横「たかが衛兵に何を手間取ってるんですか」ヒナ「アルバニーとやら、ひねり潰してくれる」と恋の恨みを晴らすべく剣を構え、ここまで来る間に革製の鎧らしきものを身につけた中間と対峙?と思いきや、「アントーニオー!」と向かっていくすばる「アセンズ国を手にせんとするお前達の野望も潰えた!」の言葉に、ヒナ「我が企みを知っているのは母上の他は腹心ギルデンスターンのみ」と顔を顰める。え、そんなんアンタらが王国を手に入れようとしてるなんて、誰が見ても一目瞭然なんじゃないんですか?ヒナ「貴様、何者だ!」すばる「おわかりになりませんか」たかがヒゲ一つで判別出来なくなるとは、ご都合主義もあったもんです。着物と髷を替えただけでわからなくなる遠山の金さんとどっちがスゴイのか。すばる「私の仮の名は……ギルデンスターン!」声も高らかに告げると、横ヒナ始め周りの兵士も動揺。亮に斬られた後いつの間にか戻ってきてた文一もお馴染み大げさに驚く演技。それはいいんですが、立ち位置が上手の端も端のため、あんまり後ろに仰け反られたらカーテンの影に隠れてしまうので注意。ヒナ「貴様、裏切ったのか!」怒る息子をよそに横「仮の名と言いましたね」といぶかしむ。そして、すばる「私の顔をとくと見ろ!そして罪を悔いるがいい!」横「お前は……クローディオ!」と、怒濤のすばる的見せ場が続く!
ヒナ「地獄の底から蘇った亡霊め、叩き返してくれる」と剣を向けると、すばる「亡霊はエミリア様、貴方の方ではありませんか?」そんなすばるの言葉を遮って攻撃を繰り出すヒナ、殺陣はこの人が一番上手いと思います。剣の音が重いので、迫力がある〜。どうしても体重がかけられない分すばるの剣は軽くなりがちなんですが、その分鮮やかな身のこなしで挽回。階段の途中からひらりと飛び降りる所作がカッコイイ。しかし一度ヒナに剣を撥ねられたすばる、危ういところで中間の助けが入ります。上手のマルがすばるの剣を拾い上げて手渡す際、伸びすぎた前髪が気になるのか毎回髪を触っていたすばるはちょっと興ざめ。せっかく臨場感溢れる場面なんだから、その辺はちゃんとしましょうね。(たまにはダメ出し) でも次に中間がやられそうになった時、すばるとマル二人が剣を重ねてヒナの剣を受け止める姿が格好いいので許しましょう。(結局甘甘)
そしてとうとうすばるの手により剣を落とされたヒナ「お前の手で殺せ!」言われた通りに剣を掲げたすばるに、亮「止めろ!」更に「お待ち下さい!」とエミリア(横山)の声。こうなったのは全て自分のせいだという横山にすばる「全てをはぎ取って真実を語るがいい」ヒナ「知っていたのか……」すばる「偶然にな」
とにかく王者口調のすばるが格好良くて、この際横山の正体なんかどうでもいい状態。(私だけ?) 横「私は先王の元で仕えていた兵士でした」神妙な顔の告白に、亮「兵士って女でもなれるんか?」中間「いや、兵士は男だけだ。あのシートンも男だ」マル「あら、嫌な言い方」で、客席から久しぶりに笑いの声。横「私の名はビスカルト(ディスカルト?)・クインス」と、実は男であることを明かした横山に、マル「やっぱり。私と同じものを感じていたのよ」同じくここでも100%の客受け。ともすれば重くてしつこくなりがちの告白の場で、マルのキャラが一服の清涼剤になるとは……。(何故か悔しい)
全てを明かした横山は、息子の命を奪うなら私を殺してくださいと訴える。ヒナ「父上、それはなりません!」と横山のブーツを掴んで取りすがる。これが強く掴みすぎて痛いと後日MCで横山がクレーム。つい役に没頭して加減が出来なくなるとヒナ談。この辺は横山の演説が延々と続くんですが、まぁその辺はスペースの都合上当サイトのレポではカット(爆)。さぁ殺せ!と首を突きつけられて、結局横山の命を奪えない中間が剣を下ろすと、ヒナ「敵の憐れみを受けるくらいなら!」と自ら死を選ぼうとすると、横「まだわからないのか!」とはり倒す。この場面、実は密かに楽しみでした。そこで中間「憎しみは何も生み出さない」と正義の味方的発言、でも「ここでクインスを殺せば息子の恨みをかうだけ。それは逃げることとなんら変わりはない」とゆー理屈はイマイチ理解できないんですが。
そして城内・大広間の階段下に無防備に置いてあった王冠を、これまたマルが無造作に手にとってすばるに渡す。王冠ってそんなモンなんですか?マル「アセンズに平和を、民衆に幸せを」すばる「そのために私は戻ってきた」あー、でも格好いいからいっか。今やアセンズの新しい王となった
クローディオ(すばる)の前に、跪くアントーニオ親子(横ヒナ)。三馬鹿萌えの極地!この場面こそ舞台写真にしてほしかった!国を去ろうとする横ヒナを呼び止めたすばる「出ていくことは許さぬ!」過去を水に流して自分に仕えてくれとの提案、そりゃ不用心過ぎますよ!一度は国を乗っ取ろうとした相手をそこまで信用するとは、所詮王子様育ちか。
ともあれ全てが大円団に終わり、戴冠式の準備をしようと言うすばるに、マル「いいえ、その前に祝杯を。とっておきの葡萄酒がありますのよ」と言う場面があるんですが、
8/28夜は楽日とあってアドリブを入れようと考えたのか、いきなり「これは何年に作られたかと言いますと」とうんちくを語ろうとし、しかし何も思いつかなかったらしく「……そんなことは置いといて」と自己完結。それを見たすばるが満面の笑みで「そうだな」と答えるのに胸キュン。マルは最後捌け際に亮から剣を、桃からエミリアの衣装を受け取る役割もあるんですが、そこではオカマと男の声を使い分ける小ネタ。最後までおいしいシートン、そりゃメンバーもこの役やりたがるはずですわ。8/28昼は亮がマルへ剣を渡す時に突き刺そうとし、更に8/28夜では剣先が曲がっているのに、それでも亮「ゴメン」と言いながら攻撃(笑)。受け取ったマルは、逆方向に折って曲げを直す荒療治を施してました。
最後はそう言えば君たちいたのかって状態の安倉妖精が「我々がちょっと本気を出せばこんなもんさ」と得意になったところで、妖精曲(勝手に命名。たぶん一幕終わりと同じ曲)が流れ、階段の上に
安達を始めとした数人の妖精さんがなだれ込み。すぐに視線は下手奥から回転してくる森のセットに乗った文一達に移るので、この場では安達以外は確認できません。そして出てきた青色黄色入り交じった妖精さん方勢揃い!文大濱真の上級妖精はやっぱりマイク持ちで、ありがたやありがたや。文一は上手側が立ち位置で、安田と顔を見合わせニコニコするのがデフォルト。これが見納めの妖精姿、大事に目の中に収めます。




第四場 元のホープランドの森(翌朝)
ここからもう文一他お兄ちゃん組のほとんどは出番がなくなります。初日〜8/6までは出てたんですけどねー。
森の中で目覚めた亮と桃、互いに変な夢を見ていたと言い出します。桃「王女様やその恋人の兵士とか出てきて」亮「オカマの兵士とか、でっかい母親で、」二人声を揃えて「実は父親やった!」亮「マスターそっくりの」
あ、単なる人材不足かと思ってた一人二役設定は活かすわけですか。亮「ええ夢見ろってこうゆうことやったんかな」
運命に立ち向かうクローディオ達の姿を見て感銘を受けた亮は、戻って両親を説得すりことを決心する。しかし元来た道がわからないという二人の後ろ、大木のセット内に潜んだ安倉妖精が花道を照らす。その方向へ進む亮と桃に、安「カーナビ直しといたよ」倉「ガソリンも満タンにしておいたから」500年前の世界に住むはずの妖精には、出来ないことはないらしい。その間に照明の落ちた舞台奥からすばるを始めとする登場人物達が出てきて、花道から去りゆく二人を見送る。この時、すばるが隣の
中間を顔芸で笑わせること多々あり。なるべくすばるの方を見ないようにする中間、しかしちらっと横目で見てしまうと猪木顔したすばるがお出迎え。そんな中間の足下からは上級妖精・大智が片膝付いて見上げてきて、時折視線を交わして微笑んでいるのがカワイイ。
亮と桃が捌けゆく中、音楽が流れ始めて登場メンバー全員で大合唱。これも曲名不明で(それくらいパンフに載せろ)「ドリーミン♪」と歌い出し。もちろんメインはすばるの声ですが、ちゃんとマルや横山のパートも有り。バックにはいつの間にか妖精達が現れ、音楽に合わせて軽く衣装を揺らす程度のダンス。この場面、
8/5夜及び8/6夜見た時は文一も出ていたんですが、上級妖精の衣装にもかかわらず下手奥の隅っこにいて、舞台前方に揃う四人は大濱真+薫太の正式BOYSメンバーでした。おかげで探すのに手間取って、ようやく二回目から立ち位置を把握。ところが三回目の観劇8/7夜にはもう出番自体なくなってて、悲しい気持ちでいっぱいでした……。
で、演出が変わってから最初は舞台ど真ん中で歌うすばるを見ていたんですが、回を重ねるうちに他の妖精達が視界に入ってくるようになり。(悪い癖) 中でもつい目をやってしまうのは細長い身体を揺らす(程度の踊りしか出来ない)
長尾。かわいい顔してるんですが、印象的なのは妖精頭巾からもはみ出すでかい耳。小顔だから余計目立つのかも。それに比べるとシンメの佐竹はずいぶんと頭が大きく感じるんですが、それに負けない麗生馬の頭部も要チェック。(しなくてよろしい)
最後は妖精達が立ち去って、森のセットも引っ込んで、主要メンバーのみが一列に並んで歌い上げ。初日パターンでは亮の挨拶があったり、女性陣の紹介があったりしたんですが、
8/7以降はそれもカット。正直その辺の演出がないと、舞台見ただけじゃ亮が主役なんて気づかない……。




ショータイムへ続く>>>