第一幕


OP
松竹座名物荘厳な緞帳が上がると、そこには薄い幕が張ってあり「Magical Summer」と演目が映し出されます。(去年も同じような演出だった) さぁ、めくるめくマジカルな世界へ!
タイトル不明、でもそのままマジカルサマーって感じのする曲が流れ始めるとその幕も上がって、ズラリと並んだジュニア陣。全員黒シャツ黒ズボンに黄色のスカーフ着用で、しかし
BAD&BOYSメンバー(中間・桐山・伊藤・龍太・大智・濱田・薫太・真鳥・神山・楠本・佐竹・長尾)のみその上から青いスカーフをプラス。布が一枚多いのがわかりやすい関ジュ内身分証明。文一はもちろん黄色一枚のヒラ関ジュです……。踊るジュニアの間を割って入ってすばるが登場。続いて山田、そしてロープ片手に大倉・横山・ヒナが上から降りてきたところで、ジュニアは一旦捌けます。エイトの衣装は黄色地に青のアクセントが入った新作スーツで、各自微妙にデザイン違い。おお、いかにもジャニっぽーい。横山・大倉の長身組がちょっとマント風になっててカッコイイ。やっぱタッパがあると得ですね。そして奥から今回の主役である亮が登場し、それを迎える関6さん方。エイトだけで一踊りした後、白シャツ白ズボンに赤インナーの姿に着替えたジュニアが再び登場。次の第一場に登場する子はいないので、中間をセンターに大濱薫文あたりがそれを囲む。
初日はただただ文一を捜してる間に終わってしまったOPですが、その後通う内にこの場での見所が決まってきます。まずは、私が見たのは
8/10夜が最初の、文一の前髪ピン留め。(最重要項目)それもカワイイから付けてみましたって感じではなく、前髪が邪魔だったからその辺にあったアメピンで留めましたって状態が、激プリティー。ところが次の8/14夜観劇時には付けてなくて、一回限りの幻だったのかとガッカリしていたら、8/15夜には復活。以来、OPでは必ず文一のピン留めチェックが欠かせないポイントとなりました。(←アホ) 8/19昼ではピンをしてないと思ったら外れて後ろ髪にくっついてて、そんな間抜けなとこもカワイイ!
そんな文一に釘付けだったため、大変遅ればせながら
8/27夜に一階席に入った時、初めて中間や大智達が花道まで出てきてたことに気づきました。その回では踊ってる最中に青い方のスカーフと落としてしまった中間は、巻き直すことも出来ずに手に持ったままダンスを続行。花道先頭でスカーフを手にしたまま踊る中間に、大智がにこにこと笑いかけてました。
と、常に周りのジュニアと目線を合わしたりしては楽しんでいる様子の大智は、中でも文一との絡み率bP。特に白赤衣装に着替えてからはお隣のよしみもあってか、毎回必ずと言っていいほど笑い合う仲良しっぷり。
8/28昼ではライトが消える直前まで二人で顔見合わせては笑っていて、あまりの愛おしさに気が遠くなりました。前半の黄色スカーフの時は、文一と薫太が向かい合わせになる振りがあって、その時もよくニコニコ笑い合ってます。中でも8/15夜は文一が顔面神経痛?とでも疑いたくなる変な顔をずっとしていて、思わず薫太も噴き出したって感じでした。その後も文一は顔を歪めたまま花道にいる龍太まで笑わせてたんですが(珍しい取り合わせ)、得意の一人遊びだったんでしょうかね……。



第一場 大阪市内・シアトル系カフェ店内(夕方)
今回の芝居中、唯一ジュニア達の素顔が拝める場面です。皆さん、心してご覧になりましたか?
文一達が捌けると、舞台が回転してカフェのセットが登場。真ん中のテーブル席に亮と桃(関口まい)が座って、その側に立つ横山店長がメニューを伺う。下手のテーブル席には
菊岡龍規が座り、その周りで伊藤・進也・龍太(進也は何故か8/6公演のみ欠席)が戯れる。上手にはダーツのセットがあり、桐山・浅田・青木が遊んでおります。正直見分けの難しい妖精衣装よりも、この場面が一番各自の顔がハッキリ見えて、出演ジュニアの担当はおいしいはず。エイト担的にはここは横山と亮の掛け合いアドリブが見所ですが、それは他サイトで散々レポされていると思うので、当サイトでは完全バックの実況中継をしたいと思います(爆)
まずは上手の三人組、どうも体型別に分けられたかと疑いたくなる、細身の多いジュニアの中では比較的しっかりした体つき(毎回言葉を選ぶのも大変)のメンバー。おかげで年齢は大学生・高校生・中学生とバラバラなのに、何故か違和感のない並び。しかもこの中では最年長の浅田が一番ちっちゃいしね!(ちびっこ好きの血が疼く) ダーツを楽しむ三人の間に注文を取り終わった横山が割って入り、「えいっ!」と気合と共にダーツまで駆け寄って、至近距離で打ち込む。(客はここでお約束的笑い) 笑いを取って満足してカウンターに引っ込む横山はいいけど、その後で突き刺さったピンを抜くのは青木の役目。大抵思いっきりめり込んでいるため、なかなか抜けずに四苦八苦してました。ちなみに
8/28夜はこれが最後とばかりに、壁が倒れるくらい打ち込んだ横山さん。ジャニ舞台のセットはいつまでも使い回される運命にあるので、大切にしましょう。セットで思い出しましたが、このカフェの後ろにはここが大阪難波の松竹座周辺であることを表すためか、食い倒れ人形やグリコの看板、づぼらやのセットまでつり下げられておりますが、それ「DOUDON BOYS」(2003年サマスペ公演)のセットやないか二年や三年じゃ成仏させてもらえない大道具、やっぱり大事に使ってあげましょうね。話は横道に逸れましたが、そうやって青木が抜けないピンと格闘している間、カウンター席に座っている桐山と浅田は楽しげに談笑。時々は青木の方を窺ったりしてましたが、基本放置プレイです。諦めて戻ってきた青木が浅田の隣に座って、「俺も構ってよ」とばかりに膝に手を置く。そんな青木がちょっと羨ましい浅田びいきの私。8/15夜は桐山がダーツのピンを手に持って浅田と青木がそれを引くゲーム?ルールはよくわからないんですが青木が負けたようで、しっぺされてました。容赦ない桐山に対して、浅田はどこか優しげなしっぺ。された青木は大げさに痛がったりしてましたが、すごく楽しそう。その後もじゃんけんでた負けた人にしっぺして、公演中この三人だけ手首アザだらけだったんじゃ?
一方、下手メンバーは人数が多い分だけそれぞれにいろんなことを。コーヒーカップ片手に何か会話をしてるふうの菊岡と龍規。カップを持つ小指が立ってるのが気になります。時々顔を寄せ合って笑ったり、なんか見てるだけで幸せになれる空間。龍規の真後ろでその空間に混じりたげな伊藤。テーブルの上に手を付いて話に割って入ってみたり、細かい演技。(あるいは素?) どこか所在なげな龍太は、兄貴との会話は一切なさそうな気まずさに萌え(笑)。龍規の長い長い足下ではサッカーボールと戯れる進也。彼もボールがなければかなり居たたまれない空間だったに違いない。一人でボールを蹴ってる時もあれば、伊藤や龍太とパスを回してる時もあり、
8/19昼にはとうとうボールの上に座り込んでました。最近じわじわきていた浅田ブームのために前半日程は上手ばっかり見ていたんですが、後半最後の週になってからこの場においての伊藤の仕込みが発覚し、それからは下手に視線集中。なんでもこの後のダンスの最中に伊藤が会計を支払う際、横山に「なんか笑わせてみろ」と言われたらしく、毎公演せっせと小ネタを仕込んでます。8/27夜は顔芸で先に菊岡と龍規を笑わせておいて、いざ本番横山の元へ。(この慎重さが伊藤らしい) 扇子で顔を隠して近づいて、パッと作った顔を見せると、見事横山さん噴き出してました。8/28昼はギャラと書かれた茶封筒に自分の写真がパラパラ漫画のように印刷された冊子を入れて、横山へ手渡し。8/28夜はつけっ歯を装着した伊藤、傍らに伊達メガネにシャツインのヲタク扮装をさせた龍太を引き連れ、やっぱり扇子で顔を隠して近づくパターン。両日とも違う扇子で、前日のは覚えてないんですが、楽日の扇子は金色に日の丸の入った成金風味。どちらもその後龍規がパタパタを風を仰いでいました。(正しい使い方)
と、バックがそんな楽しいことをしている間、親に付き合いを反対された亮と桃は、二人で沖縄へ逃げる相談。向こうで仕事を見つけて二人で暮らそうと亮が桃を説得すると、横「そんな世の中甘ないで」と茶々入れ。最初は思わぬアドリブについ答えてしまっていた亮も、慣れてくると、横「ここで雇たろか?」亮「誰がこんな汚い店で働くか!」と怒鳴りつけ(怖)。地上げ屋の嫌がらせかと思う893っぷりはさすがです。ともあれ、強引に沖縄行きを決めた亮、立ち上がって上手に移動すると「青い空♪」と歌い始め、そこで上手の桐山・浅田・青木が踊り出す。下手からは
薫太濱ちゃんが出てきて、人の居なくなったダーツの前で遊び始めると、元々の下手組も立ち上がって亮の元へ。この時に何故か満面の笑みを浮かべる菊岡が堪りません。8/19昼には空いたテーブル席へちゃっかり座りに行く進也を目撃。ある意味この子も自由人だ。この辺り気になる子達が多すぎて、結局誰のことも追い切れずに終わってしまうジレンマに苦しむ羽目に。(十菟を追う者は一兎も得ず) 下手で龍規のバック転見たり、それに拍手をおくる桐山を見たり、菊岡と浅田が小美形コンビで並んでたり、薫太の長い長い手足に見惚れたり、とにかく忙しい。そして、ステージ中央のテーブルの上に立つ亮を囲んだ関ジュ陣が、手をヒラヒラさせて下から仰ぐ図で、ようやくセンターに視線集中。(でも跪く関ジュ達の誰をメインで見るかでまた悩む)
歌いながら決心を固めた?亮「マスター、お勘定!」とカウンターの横山に声をかけると、ここもアドリブ。最初は「500万円」などとあり得ない金額を言ってたのが、9000円〜1万円と次第に払える金額に近づいていく(笑)。もちろん100円〜500円の日もあり、横山カフェの時価は読めない。
8/28夜90万くらい吹っ掛けられた亮「カードで」。ごっつい男前〜!しかし、横「さすが、稼いではるわ〜」亮「ちょお、ホンマにそういうこと言うのやめて」と懇願。最終的にはお代はタダになってました。
会計が終わるとほとんどのジュニア達が捌ける中、上手の桐浅青の三人と、下手テーブルに伊藤と龍規が残留。テーブル組は途中では菊岡&伊藤ってセットもあったと思うので、それは曲の途中だったかも。これで二人っきりで暮らす夢が叶うと喜ぶ亮に、横「若者は前進あるのみやで。ええ夢を見ぃな」と送り出す。亮「ありがとう、桃、11時に迎えに行くから」と言い残して去ってしまうと、残った横山は舞台中央まで出てきて、「ええ夢をな」と意味ありげな呟き。




第二場 ホープランドの森(深夜)
カフェ場面が楽しすぎて忘れてましたが、ここで(私が)お待ちかね!文一達の登場です。
場面転換用の薄手い幕が降り、チビッコ妖精代表・
真鳥が登場。ヒーリーズで舞台上を行き来している間に、客席通路には神山・楠本の黄色衣装の妖精と、佐竹・長尾の青色衣装妖精が登場。基本、チビッコ妖精(たぶん皆155p以下)は真鳥以外黄色衣装で、他は皆青色衣装。妖精の足下はヒーリーズで軽やかさを表現しているようですが、これは得手不得手がはっきりわかります。おそらくヒーリーズが流行った世代の真鳥はなかなか上手。小柄な体躯も相まって、本当に妖精っぽい。ってか、チビッコは顔の造作関係なく皆かわいらしく、いろいろと問題が出てくるのはお兄ちゃん組ですが、それはまた後ほど。
見た目に申し分ないチビッコ妖精達がファンタジーワールドを作り上げているところへ、「妖精ども、どこへゆく」と安田の声がスピーカーで流れます。それに「山を越え、谷を越え、茂み、茨を乗り越えて」的な声が返されますが(台詞は全てうろ覚えですので、大体のニュアンスだけくみ取ってください)、
おいおい、これ文一の声じゃねーか!姿も見えずにいきなり声での出演?どうしよう、心臓がバクバクしてきた!(ビョーキ) 続いて大智・濱ちゃん・真鳥らの声で「我らの魔法は幸せの魔法」「いたずらなんかいたしません」みたいなことを言ってました。たぶん間に?大倉も何か言ってたような。
そして幕が上がると、大きな木の根もとを囲んだ森の中のセット。第一場に出て無かった中途半端な扱いの妖精達(痛)が座りこんでます。主に青妖精の中に数人の黄妖精(
森川・岡・上村)。同時に花道からセリが上がってきて、ホープランドの森への入り口を表す花の門が出てくるんですが、それを両脇で支えるのが文一大智!後ろ向きなのが残念ですが、門を挟んで二人がちょこんと座っているのがカワイイ!音楽と共に花道の先にライトが当たり、門から頭をくぐらせた文一「遠くから人間が来るぞ」大智「見たこともない男と女だ」やっと正面を向いた文一妖精、これがまたかわいい!この妖精衣装のかぶり物は似合う子が少ないんですが、文一は文句なしに似合ってました。(また欲目?) さらに目の縁に緑の模様みたいなのを付けてるんですが、それも少々派手さに欠ける顔立ちを彩るアクセントに。もうこれから先ずっと妖精さんのままでいい!と思うほどの嵌り様。私、今後はフェアリー文一を応援していきたいと思います。最初に台詞のあった4人(文一・大智・濱ちゃん・真鳥)は妖精の中でも偉い方?らしく、衣装も微妙に違います。胸元にお花が付いて、衣装の前身頃にはピンクのセンターライン。羽根も他の子が衣装に合わせて青か黄色一枚だけのところが、この4人は両方の色で二枚重ね。しかし8/5初日ではお花とセンターラインはまだ施されてなかったようで、Top Stageとオリスタの写真ではヒラ妖精と同じでした。
妖精衣装の説明に熱くなってストーリーを追うのを忘れそうになりますが、その花道の向こうからやってきたのは亮と桃。沖縄へ行くはずがカーナビが壊れて道に迷い、森の中へたどり着いたようです。二人が近づいてくるのを見て、再び後ろ向きに座って門を支える文一と大智。その門を亮と桃がくぐると、亮「……なにもない、さっきまでの森の続きやんけ」その間に文一と大智は門を花道から移動させ、舞台下手側に待機。
片づけた門の前に二人並んで膝を抱えて三角座り!(鼻血)
妖精達に見守られる中、歩き回って疲れた亮と桃は大木の根もとに横になって寝てしまう。そこへ上手と下手両側から5人ずつくらい新たに出てきた妖精達が覗き込んで、「誰?」「誰?「だぁれ?」と首を傾げる……そうです、カフェでお茶してた連中が妖精になっての登場です!ざっと見たところ、下手に
菊岡・青木、上手に桐山・龍規・伊藤・浅田・安達を確認。あれ?安達はカフェにいなかったのに、やっとここで登場?それなら最初っから出してやろうよ。ちょっと妖精衣装似合わないけどさ(爆)
いやしかし、ホントにこの妖精衣装は着る人を選びます。特にかぶり物が、濱ちゃんみたいに面長の子だとますます顔が長く見えるし、菊岡みたいな綺麗な顔立ちでも瓜実顔だと違和感がある。伊藤みたく深く被りすぎても重苦しいし、かといって浅田のおでこ丸出しも変。安達は男前なのに眉毛が隠れると妙に怖いし、龍規はでかすぎでアウト。(衣装さんにも似合わないと言われたらしい) 中でもワースト1は、言うまでもなく桐山です。筋骨隆々体育会系妖精なんてイヤーっ(爆) 一方似合う組は、小さい子全般の他に
大智長谷川。大智は背は伸びても顔立ちはまだ子供っぽいので大丈夫。長谷川は妖精頭巾からはみ出たパーマ頭が幸いして、不思議と似合っておりました。後は、薫太が大智と同じ理由でまだ許せる感じ。進也龍太も、地味な顔立ちが返ってコスプレ衣装に違和感なくとけ込んでました。
眠り込んだ亮と桃を妖精達が囲んだところで、安「そんなに騒いでは起きてしまう」倉「我々の姿は人間の目に見えなくても声は木々のざわめきとなって聞こえるのだから」と声がして、妖精一同「エルフィンさまと」「コンフィさまの」(安田の役名コンフィティなんですが、どうもコンフィって聞こえて仕方がない)「お出ましだ!」で、安田と大倉がブランコに乗って登場。松竹座とは切っても切り離せないブランコ演出、今年は亮から安倉へと移りました。もちろんメルヘンちっくにブランコの紐は木の葉で装飾。ところが大倉が高所恐怖症なのか、ずっとこの紐を握りしめるためにせっかくの装飾が日を追うにつれポロポロ落ちてきます。手放し乗法の安田ブランコは大丈夫ですが、大倉ブランコのみ一枚また一枚と木の葉が減ってゆく、リアル版「最後の一葉」受験生は見てはいけません。で、この妖精の親分的存在の二人の衣装は、もちろんその他妖精とは全然違います。生地も立派だし、装飾も多い。大倉はスカイブルーというか正に真っ青という表現がぴったりの色で、安田はそれより少し黄味がかかったチャイナブルー。それ以外基本デザインはほぼ一緒のはずなのに、安倉で全然違う衣装に見えるのはやはりスタイルの違(以下自粛)。二人の登場を受けて立ち上がる文一と大智の可愛さを堪能しながら安倉の台詞を聞いていると、ここは人々の希望を叶えるホープランドの森だからこの二人(亮と桃)の願いも叶えてあげなければ、という方向に。するとそこへまたもう一組の人間が来るぞ、と安倉を始めとした妖精達は花道の方へ注目。この時、
大智が文一の後ろに隠れるように肩を掴むのに萌え。隠れるもなにも、アンタの方が縦も横も大きいのに……。その上「静かに散れ」と言われて、口元にシーって形で指を当てる文一と、それを真似する大智。こんな短い登場場面なのに、ツボ満載です。
現れたもう一組のカップルは、アセンズ国の王女マーガレット(沢木くるみ)とその恋人の兵士アルバニーこと
中間淳太。袖の膨らんだ白ブラウスに紺のチュニック、黒のブーツ姿の中間は、中世ヨーロッパの雰囲気となんら違和感なくとけ込んでおりました。パーマのかかった長めの髪も、現代日本なら少々ウザイ感もありますが、役作りという観点で見るなら◎。和物がダメな分(腰の位置が高すぎて着物が似合わない)、こんな洋装時には魅力を発揮してます。公爵との意に添わぬ結婚から逃げ出してきたマーガレットはウエディングドレス姿のままで、追っ手から逃げるのにこんな格好では……と俯くと、中間「私がもう少し思慮深ければ着替えを用意したものを」と花道に跪いてマーガレットの手を取る。きゃー、お似合い!折った膝下の長いこと!ジュニアの分際でエイトでも滅多に機会のない女絡みの役柄とは、なんておいしいんでしょう。それどころか、まだ登場もしない内から「忌まわしい」と言われる公爵(ヒナ)の立場は……。
そこで願いを叶えるという森の伝説に従って、マーガレットの服装を変えてもらおうと中間の提案。半信半疑のマーガレットも、あの中間様の笑顔で言われてしまっては反論できません。舞台上手に立つマーガレットの頭上に、ずっと残ってブランコの上から一部始終を見ていた安倉。俺らのこと?って感じで互いに顔を見合わせて、魔法の準備。中間「マーガレット様の服装を目立たぬように変えてはくれまいか」と頼むと、「りょうか〜い」と声を揃えて返事をして、魔法のスティック(呆)を振るいます。するとスモークの中から二、三人の青妖精(誰か確認したかったんですが、とうとう最後まで判別できず)が出てきて、マーガレットの早替え。
安心すると急に眠気が、というマーガレットを木の根もとに寝かせ、手を取った中間はその手の甲にキッス!ス・テ・キ!なにもかも洋風の中間さんは、挨拶もハグやキッスがお似合いです。マーガレットが寝た後、周りを見回して追っ手の気配がないことを確かめた中間もその側で横になるんですが、この時の寝方が不思議。腰を下ろして片足だけ伸ばすと、もう片足は折り曲げたまま、その膝に顔を埋めるような体勢。明らかに不自然でしんどそうな状態ですが、これは敵の来襲に備えてのこと?しかしこの長い足を持て余したような寝方がなぜかツボでした。
中間が寝付くと文大濱真の4人の妖精が再び登場。ところが先程下手に捌けたはずの文一と大智が上手から出てきたために、初日は一瞬動揺。しかしこの間二人で下手から上手へと走ってる姿を想像すると、それも微笑ましく思えます。(妄想) 駆け落ちカップルを見下ろした安倉が「結婚式当日に花嫁を攫ってくるとはなんと大胆な」と呟くと、文「それだけ激しく激しく」大「愛し合ってたってこと」妖精役の間はこの二人ペアが多く、台詞も二人で一つの文章になってたりするので、どこまでが文一の言葉だったか不明なことも。この時に腕を組んでうんうんと頷く
文一の細かい役作り(双眼鏡で彼の表情を追ってる一部マニアにしか気づかれない自己満演技とも言う)が見逃せない!一緒になって腕組みして顔を見合わせる大智もカワイイ!安倉妖精はこの二人の力になってやりたいが、マーガレットを諦めることはアセンズ国の王になることを諦めることになるので、なかなか難しいと悩む。「なにしろ相手はやり手のアントーニオ公爵、側近のギルデンスターンもくせ者と聞く」「そしてアントーニオ公爵の母でマーガレットの養母でもあるエミリア様が恐ろしい」と、主要登場人物の説明をする安倉。この二人も一つの文章を分け合うような台詞が多いので、判別付かないことも多々あります。前途多難な状況にブランコの上でため息をつく安倉。その下で同じように頭を抱える文一の小芝居も必見。



第三場 アセンズ城・公爵執務室(前場と同時刻)
やっと出てきた三馬鹿メインの場面です!ところが8/19昼にここでおもむろにトイレに行く客を発見……。数少ない出番なんだからちゃんと見てやってよ!
幕が降りると、花道からアントーニオ公爵である村上さんの登場。「マーガレットはまだ見つからんのか!シートン!」と張りのある声で(台詞は適当)、堂に入った演技。ヒナってこんなシェイクスピア風のいかにも舞台!って感じの芝居が似合うなぁと感心します。さすが公爵様は衣装も金がかかってそうで、特に紫のベルベット風マントが豪華。そこへ兵士姿の
桐山伊藤が現れ、ヒナの前に跪く。黒い帽子に黒マント、赤い衣装の兵士スタイルがカッコイイ!妖精の100倍イイ!特に桐山はとても一介の兵士とは思えない、親衛隊長クラスの威厳。ヒナに「草の根分けても探し出せ」と言われて、花道から出ていく桐山の足音がまた迫力満点。そうしてヒナが花道から舞台に移動する間に急いで済ませた場面転換、妖精の森から公爵執務室に。伊藤はその入り口で待機。どっかりとヒナが腰を下ろしたソファの側、飾り物のように立つ兵士・龍規も桐山・伊藤と同じ格好で、こっちもタッパがあるから素晴らしく似合ってます。さすが187p。苛立ちが収まらないヒナ「シートン、シートンはまだか!ギルデンスターンをここへ呼べ!」その声に入ってきたのは、アントーニオの母・エミリアに扮する横山氏。女装といっても若い女性役ではないので、落ち着いた色調のドレスは一見マントのように見えなくもない?メガネもかけて中性的な雰囲気でもあるのに、しかし客席は待ってましたとばかりに大爆笑。決して横山の演技が悪いわけではないのに、横山演じる母親役ってだけで笑わな損みたいな反応。申し訳ない、私も初日はつい笑ってしまいました。横「大きな声を出してみっともないですよ」とは、アントーニオではなく客席に向けて言いたかったに違いない。
公爵執務室へ参上した、シートン(マル)及びギルデンスターン(すばる)。シートンはオカマの兵士という設定なので、腰をくねらせ歩く登場からすでにマルの演技は始まっています。そのマルの衣装は、これまた金の掛かってそうなそうなアンシンメトリーの凝ったデザイン。中世ヨーロッパらしい短め丈のズボンに白タイツ、そして衣装と同デザインの帽子。このマルの帽子捌きがエレガントで、注目して見てました。マーガレットの警備を一任されていたマルに対して追求する内に、ヒナ「内部の者が手引きしているはずだ。まさかお前ではないだろうな?」と疑うと、マル「とんでもありませんわ!」と裏声披露。誰よりも役作りを完璧にやってるため、ツッコミ所がないのが寂しいくらい。(←観点が違う) 「私も探して参ります」と慌てて出ていくマルに、横「シートン。男らしく行きなさい」と呼び止めるも、マル「はい!」と答えて腰を振りながら花道まで移動。横「男らしくって意味が全然わかってないわね」と、この辺のやりとりだけで結構笑いが取れて◎。(←だから観点が) マルが出ていった後、ドアを閉めるのは
伊藤の役目ですが、8/10夜に見た時は金具が緩んでしまったのかちゃんと閉まらず、何回閉めてもまたドアが開いてくる。最後は伊藤も諦めて放ってました。(次に見た時は直ってましたが)
不審な態度に疑いつつもヒナ「まぁ、あのオカマのことはどうでもいい」とすばるの方へ向き直り、「ギルデンスターン、お前がついていながらどういうことだ」と矛先を変える。そこで跪いたまま一歩前へ出たすばる「お気を静めてください、公爵」わざと低めた声がステキ!すばる「お偉い方の、露わで感情的な様は、あまりみっとよいものではございません」
妙に句点の多い喋り方もステキ!この中では一番安上がりそうなすばるの衣装は、茶色の上下につけ髭着用。これが意外に似合う!あまり男の髭に思い入れはありませんが、すばるならホントに髭を生やしても許す!(つーか、しょっちゅう無精髭生やした顔でTVや写真に出てるしな) 横「お前には心当たりがあるような言い方ですね」と言われて、すばるはマーガレットが衛兵アルバニーと駆け落ちしたことを話す。怒ったヒナはその二人を掴まえてこいと言うと、「この手で処罰してくれる!」と剣を出す。そして「探し出すまでは戻ってくるな」とすばるの喉元に突きつける図に、毎回ウッカリときめいておりました。是非この場面の舞台写真が欲しかった……。「必ずや」と告げて部屋を出るすばる、「行くぞ!」の一声で今まで置物だった龍規が「はっ!」と動き出す。これまた低い声、カッコイイ!あんま見る機会ないけど、龍規も結構芝居心ある方だと思います。(文一はないな……) そして外にいた伊藤もまた、すばるに頭を下げて従う姿にウットリ。二人にそれぞれ違う方向を探すよう命じた(と思う)すばるが花道から出ていこうとする際、室内では苛立つヒナを宥める横山に対して、ヒナ「しかし、父上!」すばる「父上……?」と足を止め聞き耳を立てる。……しかしこれは演出のせいなのか、関ジャニ8とゆーキャラクターのせいなのか、初見のお客さんはまず99%ヒナの言い間違い(×父上→○母上)だと勘違いします。実は横山は本当は男で、アセンズ国を乗っ取るために女に身を窶しているということが判明する重要な場面なのに、必ず笑い声が起こる。8/27・28公演はさすがにリピーターばかりか誰も笑ってませんでしたが、もちろん私は初日を見て大笑いしてました。うーん、ここはやっぱりサン●ェさんに「横山、お前のせいだ!」と怒ってもらおうか。(その昔、MASKとゆー舞台の真剣な場面で客が笑うのは横山がちゃんと踊れないせいだ!とキレたらしい/笑)
父上と呼ばれた横山はおもむろに後ろを向くと「このドレスというやつは何年着ても慣れない」と呟いて、上着を脱ぎ出す。ベールとメガネも外して振り返ると、あっという間に男に変身★(すげー強引な展開) さっきまでヒナが座っていたソファに座った横山は延々とこれまでの経緯を説明。曰く、先のアセンズ国王の摂政であった自分を恐れた王自身の手によって追放された故に、それならば本当に国を乗っ取ってやろうと顔を隠してマーガレットの養母として潜り込んだと。話を聞きながら相づちを入れるヒナ「(先の国王が)父上に追い、落とされる前に追放した」の件で、「追い、落とされる」に合わせた手の動きがすごく気になって仕方ありませんでした。(ピンポイント目線)
十年前に王位の第一継承者であるクローディオを追い出し、後はマーガレットとの婚姻を済ませればアセンズ国は我が手に入ると言う横ヒナの密談を盗み聞きしたすばる「そう言うことか……話の筋書きは読めた」と呟くと花道をダッシュで捌ける。



第四場 ホープランドの森(続く時間)
妖精の森、再びこんにちは。ここからようやく「真夏の夜の夢」っぽい展開になってきます。(おかげですごく長い)
今回頻繁に使われる場面変更の間下ろされる幕、その向こうでは公爵執務室セットが片づけられて代わりに出てくる大きな木の根もと、そして板付きで出てくる妖精達のスタンバイが行われているわけですが、
いくらなんでも物音立てすぎだろうと言いたくなる、この場面。ちっちゃい子達が多いせいかもしれませんが、ここまでうるさい場面転換も珍しい。
場面転換のお決まり、花道に出てくるメンバーは今回は安田妖精。「悩むなぁ〜」と腕組みしながら歩いてきて、「人生に悩みは付き物だけど」と言った後、「人間は人生だけど、妖精は人生じゃないよな?」と小首を傾げ。これ、かわいい安田ファンの方には堪らなく魅力的なんでしょうが、VWリーダーの男らしい安田が好きだった人間にはちょっと受け入れがたいものがあります(苦笑) ……いや、でも文一に置き換えてみるとかわいくて堪らない気持ちも理解出来る……かな?と譲歩したところに、安「妖精は……妖生(ようせい)?」キャハ★とばかりに手を叩いて、「人間は人生。妖精は妖生!」と飛び跳ねる。
……ぶちっ。(理性の切れる音) そこへ直れ!歯を食いしばれーっ!
マジ切れ寸前のところで、まだ幕が降りたままの舞台上手から大倉「ハーックション!」とくしゃみしながら登場。(第二場で説明し忘れてましたが、大倉は妖精のくせに花粉症) そのくしゃみにビックリして花道に座り込んだ安「くしゃみをするなら向こうを向いてしてくれよ。こっちまで飛んできたじゃないか」倉「え?そっちまで飛んだの?スゴイね」あー、かわいいんだけど、この二人殴りたいっ!(この気持ち、わかりますよね?) 花粉症に落ち込む倉「いっそ花粉を嫌いになれたらいいのに」安「それだ!」と、大倉の一言で閃いた安田妖精。要はアントーニオがマーガレットのことを嫌いになればいいと提案する。アントーニオをこの森へ呼び出して、誰か他の人を好きになる魔法をかけようと、他の妖精達を呼び出す。そして幕が上がって出てきました、文大濱真の4人を始めとした妖精さん達。この場面での
文一は上手で濱ちゃんと並んでます。たぶんこの時だったと思うんですが、ちょうど文一の後ろに長谷川が立っていて、双眼鏡で覗くと一緒に視界に入るベストポジション。細身で背が高くてスラリとしてて、長谷川妖精は素直に目の保養です。「公爵をここへ連れてこい」と命じられたヒラ妖精・菊岡達(何故かこの時菊岡の顔が印象に残っているので)は「はい、」と返事をしてさっと左右に散らばります。が、文一達は居残りで、上級妖精はそんな雑用はしないってか?(誰もそんなこと言ってない)
安「もうすぐ幸せにしてあげますからね」とマーガレットを覗き込む間に、上手奥からすばるとヒナの声が。安「もう来たのか」倉「さすが我らの来い来いマジックはすごい」と喜ぶ側で、文大濱真の4人がさっと前へ出きて物言いたげに安倉を見上げる。倉「なんだ、言いたいことがあるのか」と隣の文一を見下ろすと(身長差のためだけでなく、文一達が跪いてるから)、文「アントーニオ公爵に魔法をかけるのはいいですよ」濱「でもマーガレット様を見てしまったら」と、今度は文濱でワンセット台詞。この時、ホントに困った人だなって感じで眉を顰めた文一の表情がすごく好きでした。安倉「マーガレット様?」と振り返ると、そこには眠ったままのマーガレットの姿が。どうしようと、慌てる安倉の元にどんどん近づいてくるすばヒナの声。跪いていた文一達はお尻を付いてすばる達を振り返るんですが、この時珍しく文一が隣の濱ちゃんの肩に手をかけ、普段目にしないコンビの触れ合い。でも濱ちゃんからはほとんどリアクションが返ってこないので(爆)、文一の独り相撲って感じでした。妖精4人はヒナ「本当にマーガレットはこんなところにいるのか」すばる「はい、飯炊き女が確かに見たと申しました」そこへ横「アントーニオ、どこです?」と役者が揃って、舞台は一触即発の状態に。
安倉「まずい、マーガレット様を隠さなきゃ」の言葉に、立ち上がった文大濱真の上級妖精、
マーガレットの前に4人並んで手を広げて隠そうとする姿が、思い出しても目頭が熱くなるほどカワイイ!(どんどん日本語が壊れてくる) 奥から文濱大真と年齢順なのか小さい二人で大きい二人を囲んだのか、きっとこの時の文一も一人で芝居に入り込んで真剣な顔してるんだろうなーと想像していたら、8/27夜に入った一階桟敷席で表情を拝むことが出来、予想通りの顔でした(笑)
土壇場になって姿を隠す魔法を思いついた安田、わかってない大倉に「いいから続いて呪文を唱えて」と二人で魔法のスティックを掲げると、あら不思議。スモークと共にマーガレットの姿が消えます。安「でもこの魔法三分しか保たないんだ」倉「なんでそんなカップラーメンみたいな魔法使うんだよ!」ここはアドリブで「好きやねんみたいな魔法」(インスタント麺繋がり)とか言ってほしかった。そこにすばヒナが現れて、妖精達ホッとする一幕。ここでもオーバーアクションの文一は「良かったぁ〜」って感じで胸をなで下ろし、隣の濱ちゃんの肩に手をかけてもたれます。が、やっぱり濱ちゃんはノーリアクション。ゴメンね、絡みにくい先輩で……。
そんなバック陣に萌えている間に、舞台前方ではちょっとしたコント。腰を屈めて歩くすばヒナの前に、アントーニオの名前を呼びながら「母を導いてください」とメガネを上げて手探りで探す横山。私、この時は後ろの文一の表情を食い入るように双眼鏡で見ていたので、最初皆が何故笑ってるのかわかりませんでした。(自己申告)
三馬鹿が合流すると、すばるに「お前はあっちを見に行け」と命令して追い払うヒナ。横ヒナ親子水入らずになって、本音を晒し始めます。マーガレットには大恥をかかされたと怒るヒナ、「いっそこの手で」と剣を出すと、横「シッ。誰か聞いているかもしれません」一斉に後ろを向く妖精達。この演出がおもしろいのに、だんだん場慣れてきた大倉はここで眠ったフリをするようになり、これもファンにはかわいいアドリブなんでしょうが、舞台全体を見たらやっぱり最初の演出通りの方がいいと思います。DVD撮りが入ってた
8/19昼は本来の演出通りになってましたが、また次に見た時は寝たフリに戻ってたなー。憤るヒナを宥める横山、マーガレットの国民人気を利用しましょうと説得。横「美味なる物は骨までしゃぶれ、ですよ」ともったいつけた台詞が印象的。
横ヒナが見えなくなった間に出てきた安倉妖精、さっさと公爵に魔法をかけてしまおうと呪文を唱え始めます。安「我がキューピットの矢に射抜かれし花の雫、瞳の奥に染み通れ」倉「目が覚めて傍らに女が居たらならば、それこそが己が恋の乾きを癒す者」と、今後何回も出てくる恋の魔法。ところがそこで大倉がくしゃみをしてしまい、魔法はマーガレットの隣に寝ていた
中間にかかってしまう。ここでの見所は、驚いて口元を両手で隠す文一です(断言)。なんでそんな女の子みたいなカワイイ仕草するのっ?
と、そこで安「まずい、もうすぐ三分経つ」の言葉で再びスモーク、そしてマーガレットの姿が現れます。上手に並んでそれを見守る大智・文一・濱ちゃんの前に、何故かチビッコ妖精の
神山・楠本・森川が移動してきて、大小三並びが可愛かったです。文一は自分より小さい子が嬉しいのか、楠本の頭を撫でたりしてました。この魔法が雷の鳴る音に聞こえるらしい横ヒナ「また雷か?」「そこにマーガレットらしき人影が!」二人は下手にいるために、今度は下手側にいた真鳥・上村・岡・丈一郎の4人のチビッコ妖精(途中までは薫太も一緒の5人)が手を広げて隠そうとする。そこへ確かめようと近づくヒナに、またしても安倉が繰り出す新魔法「善は前へ、悪は後ろへ!」さて、ここからが前半のメインと言ってもいい三馬鹿アドリブコーナーの始まりです(爆)
8/5初日に見たおそらく本来の流れは、「善は前へ〜」の呪文でさっとヒーリーズで前へ出てきた薫太がヒナの襟首を掴んで引き留める。前へ進めないヒナに業を煮やした横山が「それでは私が」と進んだところで同じ魔法。今度は龍規が横山の襟首を引っ張って進めないように。そこへすばるがやってきて、「この森は人々の願いを叶えるホープランドの森と呼ばれております」だから不思議なことが起こると説明すると、ヒナ「希望の森か。しかし私の希望は後ろ向きに歩くことでもなければ母上に真似されることでもない」ここは一旦城に引き上げましょうというすばるの提案に横山が渋ると、ヒナ「しかし母上一人をこんなところへ置いていくわけにはまいりません」すばる「大丈夫ですよ。母上が貴方様の真似をされるのでしたら、貴方様が城へ戻れば母上も戻られます」すばるの先導の元、横ヒナは妖精に引っ張られて花道を後ろ向きに歩いて退出。
ところが
8/6夜にはもうさっそくアドリブ開始(爆)。薫太に比べてかなりの至近距離で引っ張る龍規に、仰け反りつつ横「思いの外首が苦しいわ」と呟く。顔を背けて笑いを堪える龍規の背中が愛おしい(笑)。8/7夜にはヒナまでリアクションで薫太を笑わせ始め、当然横山もそれに続いて「首が後ろに引っ張られる」とオーバーアクション。おかげで龍規も笑ってしまい、挙げ句シリアス全開のすばるまで笑いを堪えるのに必死。8/10夜は横山が踏ん張って動かないもんだから、龍規が笑いを堪えつつ必死で引っ張る図にまず一笑。その後花道を通って戻る時にヒナ&薫太は後ろ足スキップ、先導するすばる「公爵!早いですな」とアドリブ参加。おや?そろそろ雲行きが怪しくなってきたか?(笑)
8/14夜はヒナが「あれ〜?」と目を見開いて横山を笑かし、横「私は貴方をそんなブサイクに育てた覚えはありませんよ」で、場内大爆笑。その後少しカッコつけるヒナに横「なにをちょっとカッコイイ顔しようとしてるのですか」ヒナ「母上がブサイクだとか変なこと言うからです」更に自分が龍規に首根っこ掴まれた横「苦しい、さっき食べたカツサンド戻しそう」ヒナ「あれはいいカツサンドでした」そんな場面に割ってはいるすばるは、登場からすでに顔が笑ってます(爆)。その上すばるの持つランプにわざと触れてみせたヒナ「熱い!」横「ギルデンスターン、何をしてるのです」耐えきれずすばるは後ろを向いて笑いを堪える。が、容赦なくヒナ「ギルデンスターン、何をへらへらしておる。案内をせんか!」とうとう捌ける時にはすばるもキレて「早よ来いやっ!」と叫んでしまい、一部始終を見ていた妖精、倉「なんか訛ってたね」安「明らかに関西弁だよね」とヒソヒソ。8/15夜は薫太に掴まれ進めないヒナに横「もう一度やってごらんなさい」ヒナ「母上の頼みなら」と同じ行動を繰り返し、ヒナ「母上〜?」横「貴方思ったよりもブサイクですよ」すばるが現れると、手に持ったランプを横山がヒナに押しつける(笑)。ヒナ「熱いっ!ギルデンスターン何をしておるか!」それを更に繰り返されヒナ「母上っ!」横「ごめんなさい、ついウッカリ」またしても笑いを堪えるすばるが必見!8/19昼はDVD撮りだというのに、前へ勧めず「あれ〜?」と振り返ったヒナに、いつも通り横「貴方今最高にブサイクですよ」ヒナ「実の息子になんてことを」そして自分が首根っこを掴まれた横「ぐえっ」とえづきながら「ボタンが三つほどブチって言った」すばるが現れるとやっぱり手に持ったランプをヒナに押しつける横山(笑)。二回繰り返すと捌け際にヒナ「母上、冗談が過ぎますぞ」横「そんなお茶目な母が好きでしょう?」言い返さずに認めてしまう公爵が好き(笑)
公演も終盤に近づいた
8/27夜は引っ張られたヒナ「なぬ?」と繰り返し、横「とびっきりブサイクですね」ヒナ「極上物です」横「貴方は昔からプラスプラスで」ヒナ「そう育てたのは母上でしょう」続いて前に出た横山は龍規を引きずって進もうとし、ヒナ「母上、行けそうですぞ」なんとか進もうとする横山、手前にいた妖精・安達の頭を掴んで抵抗(笑)。そこへ現れたすばる、横ヒナの間に割って入って「この森は……」と説明。横「私は今アントーニオと喋ってるんですよ」ヒナ「ギルデンスターン、下がらんか」構わず続けるすばるに、横「アントーニオ、斬ってしまいなさい」剣を取り出すヒナ、あやうくこんな森の中で惨劇が!城へ戻る話になってもずっと横ヒナの間に立ったままのすばるに、ヒナ「案内をせんか!」言われて花道先頭を歩き始めたすばるは、しかし途中でヒナを先に通して後ろ歩きするヒナに向かい合う。ヒナ「ギルデンスターン、先を行かんか!」横「アントーニオ、この者をクビにしなさい」ヒナ「そろそろ考えます」横「早急に」と、捌けながら。8/28昼は魔法がかかったはずのヒナが強引に前へ進んで、マーガレットを隠すチビッコ妖精達へ突進。この時の真鳥の嫌そうな顔が見物(笑)。横山に煽られ再度向かうも、必死の薫太に引き戻されたヒナ。ところが横山がこっそり後ろに回って本来の立ち位置にいなかったために慌てるヒナがかわいい(笑)。顔を近づけて迫るヒナに横「母をバカにしてるのですか」ヒナ「いいえ、大好きです」に横山絶句。動揺した挙げ句に横「この年でまだ乳離れしてない」と言おうとして噛んでしまう(爆)。そこへ現れたすばるはひたすら無言で、伝えるべき台詞は全てヒナが代わりに言ってすばる本人はただただヒナの顔を見つめて頷くのみ。横「さては貴方達できてますね」とも言いたくなるわな。そして横「マーガレットだけにしておきなさい」と助言後、それでもまだ無言の上、舌打ちしたすばるにヒナ「母上、斬りましょうか」とオチを付ける。8/28夜は千秋楽だけあって、とうとうヒナが真鳥らに突入(笑)。ほとんど突っ込んで状態でなんとか引き戻されたヒナ「マーガレットらしき物が見えました」と報告。続く横山はさほど進まない内から首を引っ張られ、また安達の頭を掴むのかと思ったら叩いてました(笑)。後輩への暴力!パワーハラスメント!その間木の陰からちょこっと顔を覗かせたりしてたすばる(正にwebの絵文字状態)は、出てきてやっぱりヒナと見つめ合い仲良し。横「母はちょっと嫉妬してますよ」と拗ねるのがカワイイ。そんな三人が捌ける際、やはり昼と同じく普通に歩くすばるとヒナに対して、横山のみ後ろ向きで龍規に引っ張られて退場。横「私はいい子でしょう?」と言った後に出てきた倉「魔法かかれよ!バーカっ」安「もうキャラとかめちゃくちゃじゃん」
ようやく三馬鹿が捌けると、安倉妖精が花道に移動。すると舞台上ではずっと寝ていた桃があまりの騒ぎに起き出して(当たり前。他の連中はどうして寝てられるか不思議)、暗闇の中を歩く内に中間の足に引っかかってしまう。ハッと顔を見合わせた安倉妖精、「さっき魔法をかけたのアイツだ!」そこで目覚めた中間は、桃を見て「……美しい!」さぁ、ここからがほとんど演技初心者と言ってもいい彼への第一の課題、橋田壽賀子バリの長台詞。少々舌っ足らずの感はあるものの、初日からちゃんと言えてて感心!(ホラ、ジャニ舞台って初日は公開リハだから……) それどころか途中からはアドリブ(あるいは台詞に付け足し?)も入れるほど。恋の言葉を並べる中間に「はぁ〜?」と聞き返す桃の言葉を受けて「あなたのその、はぁ〜?も私の耳には……」って台詞は、初日にはありませんでした。桃の恋人の話を聞いて「アルバニー、そんなの気にするな」と自分に言い聞かすのも、途中からこの言い方になった感じ。最初は男らしくてカッコイイ役だったのを、カワイイ感じに変えたんでしょうか。と、そんな中間を見て「穴があったら入りたい」と落ち込む安倉妖精に、「あ、穴だ」と松竹さんが用意してくれた花道セリが下がります。この穴の中で二人がコソコソ喋ってる様子が気になる日々。
8/28夜は花道近くで後ろ姿だけ見えましたが、安田が大倉を二回叩いているのはわかりましたが、顔が見えなきゃ理由も推測できやしねぇ。
あまりの勢いに逃げ出す桃を追う中間「待ってくださ〜い」って言い方も、回数を重ねる毎に甘い声に。でも
8/6夜は「桃様〜」と叫ぶところを「マーガレット様〜」と言い違え、さすがにそれは誤魔化せない(笑)。これも途中から「ピーチ様〜」に変わってました。8/27・28公演では最初の「美しい!」の後に「Beautiful!」と付け加え、さすが帰国子女の発音(笑)
これはマズイと、なんとか元に戻そうとした安倉は中間の動きを止め、再び恋の魔法にかけることに。魔法で動きを止められた中間の「あれ!?あれ?身体が言うことをきかない!」って藻掻いてる姿がカワイイ。ところがお約束の大倉のくしゃみで、魔法は中間ではなく亮にかかってしまう。そこで「何を騒いでいるのですか?」と起き出した(遅っ)マーガレットを見てしまい、たちまち恋の虜の錦戸さん。いきなり跪いて愛の言葉を述べたた戸、「スゲー。俺、標準語だ」どうも恋の魔法で出てくる言葉は標準語対応しかしてないらしい。
そこへ中間と桃が戻ってきて、桃とマーガレットはお互いの恋人に縋り付くが、亮・中間「離せ!君には用はない」と突き放す。「貴方を失えば私羽根をもがれた小鳥です」と言うマーガレットに、
中間「ならば地面をはいずり回るがいい!」と、迷台詞。亮は単に怒鳴りつける感じですが、どちらにせよ元カノに対する態度じゃありません。そこへ駆けつけたのが、マーガレットのお付きの兵士シートン(マル)。公爵に自分が手引きしたことがばれそうになって逃げてきたというマル、ハンカチの小道具をうまく使って場の空気を独り占め。マーガレットと仲良しのマルを見て事情を問いただす亮に、当然マルは警戒する。が、中間がマーガレットではなく別の女を追いかけていることを責めている間に、亮がマーガレットを連れ去ろうとする。(←ホンマに犯罪的) 慌ててマーガレットと桃を逃がしたマルは、追いかける亮を地面に投げつけて、中間は足を引っかけて止める。
ここは西暦1505年、今から500年前のアセンズの国だとういうことを聞かされ頭を抱える亮を慰めるマル。オカマ役の本領発揮です。しかしその間に中間は桃を追いかけていってしまい、亮も「500年前だろうがアセンズだろうが関係ない」と開き直ってマーガレットを追いかける。それを阻むためにマルも後を追う。
それを見送った安倉妖精がややこしいことになったと悩んでいると、再び周りに下っ端妖精達がワラワラ登場。さぁ、ここから目線チェンジです。下手から出てきた
文一は、ヒーリーズの達人・真鳥に率いられて一旦上手へ移動後、またセンターに戻ります。最初の内はどうもヒーリーズが苦手な文一、8/14夜は思いっきりつんのめって、真鳥に笑われてました。でも終盤近くなると大分上達して、あんま転けなくなってたよ!(一応フォロー) 真鳥と一緒にセンターに移動した文一は、一段高い木の根っこに上ってダンス。背中から腕に縫いつけられた薄布をヒラヒラさせた振りがかわいいのなんのって!真鳥と何度も顔見合わせ、さすがにこの時はお兄ちゃんって感じでした。(大智や薫太だとでかくて年下って感じがしない)
その
大智濱ちゃんがセンターに来ると、文一・真鳥も下りてきて一緒に歌います。どうもこの曲、てっきり安倉ソングだと思ってたんですが、よくよく聞いてみると大濱6割、それに文一と真鳥が加わったパートが2割程度で、安倉部分なんてほんのちょっとでした。(仮にも関∞公演なのに……) ドリボでも感じた露骨な大濱売り、密かに応援しています(爆)
最後に左から大智・文一・大倉・安田・真鳥・濱ちゃんと肩を組んで歌うんですが(各誌で文一の映り込みが確認できた貴重なショット)、肩を組む前に必ず文一が大倉を見上げるのがツボ。そして即座に大智に引き寄せられてしまう文一もツボ。文一と安田の肩の上に置いた大倉の手の先、指をピロピロさせてるのもツボ。
8/14夜は大倉のスタンバイが遅れたため、ずっと心配そうに見上げていた文一、自分から遙か上空(大倉の肩の位置)へ腕を伸ばしてました。どうも大倉のスタンバイが遅れがちなのは、その前にしゃがみ込んだ場所からなかなか動こうとしないのが原因のようで、彼を引っ張り上げる担当の濱ちゃんは苦労しっぱなし。8/15夜は本気で大倉が動こうとしないため担当の濱ちゃん一人では動かしきれず、大智も加わり、それでも動かず安田も参加。8/28夜では座り込む安倉を引っ張る大濱。大智は安田を力づくで立たせますが、濱ちゃんの細腕では大倉の巨体はびくともせず。使命を果たした大智が手を貸そうとすると大倉はそれを振り払って立ち上がるので、ただの後輩イジメにしか見えません(笑)
一方、その間ヒーリーズで舞台上を滑っている文一は、
8/15夜に足下の丈一郎にぶつかり(小さすぎて視界に入ってない)、下からギロリと睨まれてました(爆)。8/27・28公演ではやたら桐山と目を合わせて笑い合い、体育会系妖精とも仲良さそうでホッコリ。
そんな幸せすぎる空間ですが、6人並びの部分を歌い終わると肩組みは解消。安倉は再びブランコに乗って上空へ上がってゆき、地上は残された文一達ののオンステージです。安倉「ここで、20分のきゅうけ〜い」と言ってる下で、
いつまでも顔を見合わせては踊り続ける文一と大智。(たぶん他の子も踊ってるはずですが、目に入ってない) そうだよ、幕が下りるまでサマスペです。むしろ家に帰るまでがサマスペです。はぁ〜、眼福。




第二幕へ続く>>>