ACT ONE


第一幕 ボードヴィルの舞台

幕が開いて、いきなり坂本演じるラッキーがタップダンスを披露。おお、これが雑誌なんかで「踊れなくて覚えるのに苦労した」って言ってたタップダンスか!…苦労の片鱗も見えねぇ。(少なくとも私の眼には)完璧に見えるんですが。ひと踊りした後、「残念ですが、これが僕の最後の舞台です」と挨拶したラッキー。結婚を期に引退するそうで、
アンタどこの女優さんですか?とりあえずここは、坂本氏のタップの腕の見せ所的場面でした。


第二幕 舞台裏


一方、舞台裏ではラッキーの発言に大騒ぎ。ラッキー&ガールズという名称で一緒に仕事をしていた三人の踊り子さん(めちゃくちゃ肉惑的)は止めようとするが、恋に浮かれたラッキーは聞く耳持たず。アメリカ中を飛び回る落ち着きのない生活は卒業して、幸せな家庭を築きたいらしい。それって、ツアーやロケで全国を飛び回る生活を卒業したいってことですか…?(事務所よ、岡田ばっかりに仕事回してる場合じゃないぞ!>誰もそんなこと言ってない)「一時間半後には教会で式を挙げる」と楽屋口を捌けるラッキー(結婚式当日に仕事を入れていたらしい)を見送った踊り子の一人がニヤリ、「大丈夫よ。彼は結婚なんてしない」時計を一時間半進めていたそうで、しかし舞台から教会までどれだけの距離があるかは知りませんが、どっちにしても遅刻なんじゃ…?


第三幕 教会

そして教会へ駆けつけたラッキーの前に、今まさにそこから出ていこうとする花嫁とその父親の姿。もう招待客も帰ってしまって、祭壇の前で花婿に待ちぼうけを食わされた花嫁マーガレットは激怒し、それを宥めようとするラッキー「違うんだ、マーガレット…」って、そこにいるのはアキヤマ(@MA)!秋山がウェディングドレス着て、坂本の前に立ってる!?慌てて手元のパンフを見ると(嘘。後で幕間に見ました)、マーガレット役に秋山エリサ!い、妹かよっ!これが一部で噂の家族全員同じ顔の秋山一家の一員秋山エリサ!ホンマに似てる…いや、ちゃんと女の子でかわいくて綺麗なんですが、でも秋山クリソツ…。坂本は一体どんな気分で彼女を口説く芝居をしてるのか。…えーと、あらすじを見失いそうだ。とにかくすっかり彼女と父親の機嫌を損ねたラッキーは、NYへ出て一月以内に2万5千ドルを稼いでくると約束。この金額はアキヤマ…じゃない、マーガレットが一年に使うお金だそうで、お嬢さん育ちだけあって結構金のかかる女です。そしてマーガレットは以前にも結婚を破棄されたことがあり、その相手がショービジネスの世界に行ってしまった(コウイチ?@SHOCK)からだと言う理由で、ダンス以外の方法でその金を稼がなければならないとの条件付き。



第四幕 グランド・セントラル・ステーション

ラッキーコイン一枚を持ってNYへやってきたラッキー。駅には新聞売りやコーヒー売り、靴磨きの連中がたむろしており、その中を淑女達が通り抜ける光景。ダンス以外の方法で稼げと言われた教えを守って?ポーカーで46ドルを手に入れご機嫌なラッキーだが、新聞を揃える音や、ベルの音でリズムが刻まれると、体が勝手に踊り出してしまう。というわけで、またしてもここでタップダンスを含めたショータイム。いやー坂本さんスゴイ!プロ!なんでV6(デビュー10周年にして未だ現役バリバリアイドル)なの?と尋ねたくなるほどの熟練ぶり。ジャニ舞台じゃなくて、普通のミュージカルみたい…。そんなショーが繰り広げられた後、紺野まひる嬢演じるヒロイン、ペニーが登場。エイトファンにはてるてる春ちゃんでお馴染みですが、生で見るとまた細くて小さくて綺麗。黒髪だとちょっと貧乏で不幸そうにも見えた顔立ちが、金髪のカツラを被ると急に華やかな雰囲気で、さすがヅカ女優。同じく元ヅカの迫力を振りまく大浦みずき女史(メイベル)に急かされながらコーヒーを買って去ってゆく。一方ラッキーは踊ってる内に?幸運のお守りでもあるラッキーコインを失くしてしまい、通りすがりの浮浪者に尋ねると「拾ったけどコーヒーを買うのに使ってしまった」と言われる。更にその先でお釣りとしてペニーの元へとコインが渡ったことを聞き出したラッキーは、その後を追う展開。


第五幕 スウィングタイム・ダンススタジオ

ふー、第五章にしてまだお目当てが出てこないんですが、ストーリーの続き。ペニーを追って彼女の勤めるダンススタジオまで追ってきたラッキーは入会希望者を間違われ、ダンスを教わることになる。が、もちろん元はプロのダンサーなので素晴らしい出来となり、お忍びで新人発掘に来ていたラジオDJボウズ少佐(設定と名前がどうも上手く結びつかない)の目にとまり、ラッキーとペニーはアマチュアのダンスコンテストに出場することに。しかもその賞金が5万ドル、二人で分けるとちょうど2万5千ドルと、目標額ピッタリの古き良き時代のご都合主義。そこへ心配になって追ってきた浮浪者モーガンサル、三田村邦彦演じるこの役がただの脇役のはずがなく、この後もキーパーソンとして活躍。「ややこしいことになった」と頭を抱えたラッキーは、取り返したラッキーコインを「これ以上話がややこしいことにならないように」とモーガンサルに預ける。この思わぬ展開に、ペニーの雇い主は彼女の恋人リカルドに報告しろとせっつくと、その名前を聞いたボウズ少佐が彼に会いたいと言い出す…から、たぶん有名人って設定なんでしょう。


第六幕 エル・リオ・ラティーノ

そして赤坂泰彦演じるリカルドの店へ訪れたラッキーとペニー。陽気なラテン男の設定がまさにピタリと当てはまる赤坂氏、数年前はヒッパレでお世話になりました。どうもリカルドはペニーの恋人と言うわけでなく、プロポーズをし続けているが一向にOKをもらえない関係。そこへ現れたラッキーは思いっきりライバル視されるものの、それも満更否定は出来ない雰囲気に。この辺はコミカルな展開で、見ていて楽しい。リカルドには専属のコーラス隊がついていて、ボーイズと呼ばれる(妙な親近感)三人組はありとあらゆる場所で彼を盛り上げる役割。真ん中の子が一番小柄で顔立ちもちょっと整った感じがすると、どうしてもバックメンバーをチェックする癖が出てしまう。…と、そんなことをしている間にもう一組コンテストに出るコンビがいると言う話になり、よっしゃー!やっと登場!と客席にてガッツポーズ!ボウズ少佐が彼らを見に行くと出ていった後、親睦を深めるラッキーとペニー。いい雰囲気になりかけたところで、ペニーがライバルの様子を探りたいと言い出す。行くよ、行きますとも!


第七幕 ブリルビルのリハーサルルーム

場所を移して、やはりどこかの劇場の舞台上。黒人(役)の女性ダンサーがカーテンから現れ、その後ろから続いた黒い人影が彼女の股をくぐって登場!す、すばる…!どこの動物園から逃げ出してきたサルかと思ったら、アナタでしたか…。パンフや宣伝写真で着用していたメインと思われる衣装、ピンクのテロテロシャツ(袖に刺繍入り)に黒パンツ。ドレッドヘアに黒塗りの顔で、なんとゆーか…覚悟はしてたけど…ごめん、全然似合ってます★(死)>所詮盲目。相手役の女性もパンフ見るとちゃんと日本人なんですが、黒塗りメイクが嵌りすぎ、モノホンの黒人に見えます。そして坂本紺野ペアとは全くタイプの違うペアダンスを踊るんですが、いかんせんすばるの動きが…デューク…いや、ワイルドで野性味溢れる情熱的なダンスで、がんばって腰も振ってるんですが、相手がちょっとすばるより背が高いため、なかなか様になるのが難しい感じ。たぶん振付の問題ではなくすばるの体躯のせいだと思うんですが、サルの求愛ダンスにしか見えな…いやいや、でもカッコイイんです!(説得力ゼロ)踊り終わった後に「スパッドとベルマ」と紹介され、坂本と握手。相手はタッパがあるからやっぱり舞台上だと見栄えがするなぁ…いや、注目すべくきところはそんなところじゃない、手の甲!すばるの手の甲がキレイ!黒目のドーラン塗ってるけど、双眼鏡でガン見した程度では向こうが透けては見えないくらいキレイ!(他に見るべきポイントはないのか)キャー、これで新曲プロモは手袋無し?と舞台とは関係のない期待が高まる中、ラッキー達の踊りも見るか?と尋ねられたすばる「遠慮しときます。うぬぼれちゃうといけないから」かっこいーっ!アナタやっぱりわけのわからん舞台(S●MMER S●ORM)の主演張るより、ライバル役の方が似合いますよ。ベルマの腰を抱いて立つ姿もステキ。その場で出場選手へのインタビューも行われ、兄妹と紹介された二人に、記者団から「お二人のことを詳しく教えて下さい」と質問。一瞬戸惑った様子を見せたベルマに対して、「田舎育ちでダンスを正式に習ったことはない、自然に覚えました」と答えるすばる。標準語になると微妙に棒読みになるところもス・テ・キ。>病院へ行って下さい。賞金は「故郷の家族に送ります」と答えた二人に、これはいい記事になるとボウズ少佐も満足げ。そして君たちの方は?と尋ねられたラッキーとペニー。ペニーは素直に答えるものの、いろいろと隠し事をしているラッキーは「いろいろやって働いてました」「6人組の聖歌隊のリーダーをやったり」(ここで客席笑)と適当に誤魔化すことに。でも「旅行代理店で働いたり」はネタに出来ないんですね。


第八幕 オートマット

一方三組目のカップルとなるモーガンサルとメイベルは、セルフサービスのカフェで待ち合わせ。ラッキーからもらった46ドルで身なりを整えたモーガンサルに驚きつつも、「あなたと付き合うつもりはない」と断るメイベル。しかし以前からセントラルパークで彼女を見かけて、ずっと恋していたというモーガンサルの真摯な態度に心動かされる。この下りも全て歌とダンスで表現し、ヅカ女優の大浦女史はともかく、三田村さんがこんなミュージカル映えするとは思ってなかったからビックリ。上沼恵美子の隣でダジャレ言うごとに百円巻き上げられてるイメージ(関西限定)しかなかった…正直スマンかった!(すばる@サマスト)メイベルに真珠のネックレスを買ってあげると言い出したモーガンサルは、ラッキーから預かったコインで一山当てに行く。


第九幕 五番街〜ヴァン・ダ・ダンダー・センター屋上

コンテストが行われる会場が出来る予定の建設中のビル前を通りかかったラッキーとペニー。工事現場の兄ちゃんに特別に入らせてもらい、マンハッタンの夜景を一望できる屋上まで上がる。足場が完全に出来上がってないところでいろんなことを語り合い、そして踊る二人。不安定な板場を飛び越えながらのダンスで、ほんの少しも不安感のないこの人達、一体何者?が、いかんせん流れるようなムーディな音楽と優雅なダンスは、正直二公演目だとちょっと眠気も誘われた誘われなかったり…。(こらこら)リカルドと約束しているというペニーを返さず、そのままいい雰囲気になりかけたところに、モーガンサルが乱入。ラッキーコインで大当たりし、2万5千ドル稼いでしまったと報告を受け、慌てたラッキーはそれを「絶対損しそうな株に注ぎ込め」と指令。真珠のネックレスに毛皮まで身につけたメイベルと一緒に、一足お先にと帰ったモーガンサルを見送って、残った二人はそのまま夜景を眺めていた…ところで一部終了。

70分は長いようでいて短いようでいて、でもやっぱり長いかもしんない。座りっぱなしでおしりが痛いです。痔の方は座布団持参を推奨します。




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