第 一 幕

第一部 ジャ(Pa)ニーズ (Hi)Story 日本昔ばな史


・OP
花道にバトン少年(トミー真央)が登場し、扇子を持っての舞を披露。幕が上がるとバイオリン少年(ゴトウなんとかくん←パンフ見て調べろよ)の演奏、そして河合くんが現れ、やっとジャニっぽい雰囲気に。(先の二人はどうも一芸枠認識でジュニアって感じがしない) 見慣れたようでどこか新しい赤黒金が基調のノースリ和装でソロダンスを踊る河合くんの役どころは、一昔前なら町田@MAだったはず。ここで「滝沢演舞城へようこそ」とアナウンスで流れた声はーー、M・I・T・S・U・K・O!ミツコ=モリ!ヒガシさま風に言うと森みっちゃん!なぜに貴方がこの役を……なんて尋ねるまでもなく、お江戸のしかも演舞場なんて、もろ彼女のお膝元でしたね。

<春の踊り>
ここでタイトルコール?「春の踊りは」と滝の声がして、「よーいやさ!」と掛け声と共に幕が上がり、舞台中央には五重塔が現れる。まず初見ではそのセットの豪華さに気を取られて、うっかりジュニア達の登場を見逃してしまいます。(本末転倒) そして爆音で流れる「春の踊り」、これは新曲だと思うんですが、ちょっと歌舞伎っぽい雰囲気が上手くジャニダンスと溶け合ってごっつー好み。ABCにキスマイ、藪に八乙女と次々にジュニアが出てきて、別に担当でもないのに大興奮の見境無い客(=私)。何故か飯田くんが居ないキスマイ(…)には、この場では加藤幸宏@MADが混じってました。武内くんと二人、キスマイ扱いだったりそうでなかったり複雑な立場に、つい文一を重ねて見てしまう(痛)。ダンサー率いて扇片手にソロダンスを踊る八乙女が、いつの間にかえらいおっきくなっててビックリ……と思ったけど、藪の方が更に巨大化。なのに顔はめちゃくちゃちっちゃいので、八頭身通り越して十頭身くらいに見える藪宏太!(怖) と、ジュニア観察に心奪われていると、この舞台の主役滝沢さまがフライング登場します。……キ・レ・イ!(感嘆) 思わず二階席から口開けて見惚れるくらい綺麗でした。ドリボでも思ったんですが、滝のフライングは何とも品があって綺麗。姿勢が違うんだろうか?


・おじいちゃんの昔話
日本の伝統の物語がテーマのため、「昔はおじいちゃんから孫に、そのまた孫に語り継がれた昔話」というのを語るおじいちゃん・横山(24)と孫の藪(16)。三馬鹿世代は老齢ジュニアってことですか、そうですか。う〜ん、せめて甥っ子程度に留めておいてほしかった(笑)。翁衣装に顔いっぱいを覆う白ヒゲで一見誰だか判別が付かない横山のために、藪「おじいちゃん、もしかして関西の人?」横「なんでわかったんや!」としらじらしい会話をしてくれるんですが、そんなんせんでもあの滑舌の悪さは横山以外にはいない(酷)。横山翁曰く、「昔関ジャニ∞ゆうグループがあってんけどな……70年も前の話で、もう皆死んでしもた」とゆーことで、今は西暦2075年くらいの世界の模様。そんなアホな会話をする二人(アホなのは横山のみで、藪さまは冷笑気味)の後ろで遊ぶチビッコJr.は森本・小野寺・山田ともう一人。どうも今回この4人セットがチビッコのメインっぽいんですが、最後の一人が誰か分からずもやもやした気分が残りました(笑)←どこまでもバック担根性。ここで横「義経は知ってるか」藪「当たり前だよ、去年タッキーが大河でやってただろ」の前振りで、ジャ●ーさんの世界観では70年後も滝沢さんはスーパーアイドルのようです。

<少年忠臣蔵 四十七士>
・四十七士口上
三度のメシより忠臣蔵が好きな私(どんな趣味だ)にとって、この一場面だけでも遠征した甲斐ありました。舞台上手隅でゴトウくんがバイオリンを弾いてる時に羽織ってるお馴染み白黒の陣羽織を見ただけでテンション上がる!と思ってたら、さっきまでおじいちゃん姿だった横山も陣羽織を羽織って「元禄14年12月14日主君浅野内匠頭の恨みを晴らそうと……」と、ナレーション開始。いつもの噛みっぷりも控えめで、なかなか良いぞ!(すでに上目線) おそらくジュニア世代では一番扱いが上の役・大石主税(主人公大石内蔵助の息子で、横山や大智も演じた役※詳しくは西方大辞典参照)に八乙女、かつてヒガシさまが浅野内匠頭で出た大河当時には翼がやってた役・矢頭右衛門七が北山で、とっつーと河合くんの声(この二人が紹介役)に合わせて登場。続いて「敵方の清水一角はただのお小姓である。男か女かは定かではない」と出てきた五関くん!しかし敵方と言いつつ赤穂浪士と同じ陣羽織を着用(笑)。後ざっと覚えてるのは、堀部安兵衛(槍の名手。昔スペシャルドラマで木村拓哉が演じたこともある)に横尾、岡野金右衛門(吉良邸の絵図面を手に入れるため大工の棟梁の娘を口説いたことで有名)がとっつーで、「私と同様、城中一番の美男子だった」と自己紹介したのが印象的。その言葉に嘘偽り無く、とっつーの顔はかなりの男前へと成長。Vコンで文一と東西攫われ役をやってた頃が嘘のよう。次に河合くん「私のことを人はかわいいかわいいと言う。なぜなら私の名は河合郁人」と名乗ったところから、後続組は役柄ナシの本名自己紹介シリーズへ。滝目当てに来た客へ、ちゃっかり後輩の名前を宣伝する良いチャンスです。どうせだったら関西組も一緒に紹介して欲しかったんですが、“少年忠臣蔵”と銘打つには苦しかったのか。「世田谷雑司ヶ谷藤ヶ谷」と名乗った藤ヶ谷と、「ご飯大盛り、大森ハヤト」とゆーチビッコくらいまでが花道組で、残りは舞台上から「山田山田、でも座布団は運びません」山田涼介。森本や小野寺は名前のみだったような気がするので、ネタがない子は持ち時間も短く不利(笑)。そして「いーのいーの、伊野尾慧」の声に驚いて視線をやると、ひょろひょろと頼りなさそうな陣羽織姿の伊野尾ちゃん。あまりに存在感薄くて気がつかなかった(酷)。同じJJの有岡「何でもアリアリ」、キスマイ2の二階堂「一階より高い二階堂」千賀「ちゃんと千賀!と叱られます」と、これって自分で考えてくるんでしょうか?少なくとも玉森「ミュージックステーションはタモリ、僕は玉森」と言うのは言わされてる感満々でした。八乙女「早乙女じゃないよ」に至っては主旨もよくわからず、「藪の中でもオーラびんびんの藪宏太!」はこれぞ社長ビジョン(笑)。とりあえず46人紹介出来たのかはわかりませんが、最後に滝沢さんが現れご挨拶。ちょっと噛み気味なのがまた可愛い。

・ゲタップ
どこまで忠臣蔵のコーナーなのかわからないんですが、ストーリーとは無関係に突如出てきたドラムは我らが大倉さん。ドリボズといい、ドラムって脈絡無い扱われ方してますね……。そこへMADからいつもニコニコのTJが副ドラム、しかめっ面の武内くんがギター参加。そう言えばMADは四十七士に入ってないんですが、これはカツンツアーが始まったら抜けるってことでしょうか?ともあれ、そんなエセバンドが囲む舞台中央にどでかいドラムセットを組んで、滝がすっぽり収まり演奏(99%空打ち)開始。そこへ金髪の地味顔ジュニア・ジョーイが加わりフリーダンスの異空間。そして袖からワラワラ出てきたジュニア達が、KTKからの伝統ゲタップを引き継ぐ!あぁ〜、これは関ジュのお家芸じゃなかったのね〜。しかし無条件に気持ちが高揚してしまう私は、すでにジャニワールドに色濃く洗脳され済み。なんでも萌えとけるモンには萌えときます。


<滝沢隊長と白虎隊>
赤穂浪士・ゲタップと好物が続くんですが、その上に時代物で私が好きな題材三指に入る白虎隊!(ちなみに他二つは既出の忠臣蔵と新撰組。赤穂城跡には行ったことがあるので、会津若松の鶴ヶ城にもいつか行ってみたいものです) と言ってもストーリーを追うような舞台ではないので、敵の襲撃にあって立ち上がる少年剣士達の登場から。16〜17歳の少年だけで結成されたと紹介されてますが、メンバーは藪・八乙女・ABC達。うーん、平均すればギリでいけるか?意外に年くってるABC達。だって古株(98〜99年入所くらい?)だから……。偵察に行った滝沢隊長が戻るまで城を守ると誓った彼らの前に現れた獅子のたてがみスタイルの集団は、大倉+キスマイ(3人)+MAD。ここで大倉「俺たちも舐められたものだな」と、舞台が始まって約20分、やっと大倉の声が聞けました! それに対して河合「俺たちは会津の若き虎!」の台詞が格好いい。さすがの仕事量のおかげか、ABCは皆さん発声が良い。そして戦いが始まるとあっちゅーまにやられた大倉軍団(弱っ!)、大将の大倉が今まさに滝に斬られんとするところに砲弾の音がして、花道に錦の旗が。「あれに逆らっては我らは賊軍になるぞ!」と悲痛な叫びを上げる滝沢隊、じゃなかった白虎隊。そこへ後ろに城が燃える様が映し出され、河合くんを皮切りに次々よ自害してゆく……。なにもこんな舞台(暴言)でそこまでやる必要ないやんか〜!と心の中で号泣(痛)。←とにかくこの手の話に弱い。最後に八乙女が切腹した後、滝沢に介錯を頼むのが辛い〜。「何故子供達が死ななければならない!」と憤る滝沢隊長、しかしながら「理不尽な権力で猛威を振るい」とゆーのは少し違うような?ちなみに城が燃える場面では煙を炊いてなかなかリアルな感じに仕上がってたんですが、たぶんこの演出も再開後は無くなってるような気がします。最後は大倉が「戦いは地獄だ……!」と締め。これも特にこの場で必要な台詞だとは思えないんですが。


<MASK>
・仮面

舞台後方の壁に浮かぶ顔型に滝の顔が映し出されて、「人は生涯に色んな顔を持つ……」と表情変化。この顔の映し出しはヒガシ→光一と見てきましたが、髪型やメイクに頼れない分、基本の顔が整っていないと様にならないことがよくわかります。舞台上に現れた滝は幾重にも付けた仮面を取りつつ、お馴染み床へと流れる扇子芸。(名称を知らないんですが、台の上に乗ってびらびらっと続く折りたたんだ一枚の長い紙を床に落としてゆき、それを下でジュニアが受け止めるヤツ←余計わかりにくい説明) よく見ると後方で藤ヶ谷も同じ技をやってました。そして途中で滝が次の登場のために影武者にすり替わったんですが、顔を覆った笠の下から見えた目で正体は北山と判明(笑)。この辺りで流れてる曲中に、「ヨイヤッサ!」と合いの手が入るのが妙に好き。途中滝はゴンドラみたいなのに乗って、その下から舞台へ向かって花火が噴き出すド派手な演出!スゲー!と驚いてたんですが、先日のボヤ騒ぎでこの演出はカットになるようですね。残念ですが、無事公演を続けるためなら仕方ありません。

・娘道明寺
女の執念を題材に登場するは安珍清姫、この辺のナレーションはずっと横山がやってるので、顔は出してなくても結構出番はある印象。ま、今にも噛みそうな危なっかしい口調ではありますがね。自分を裏切った僧・安珍を蛇になって追う清姫の話は歌舞伎でお馴染みの「娘道明寺」、清姫演じるはもちろん滝さまでございます。WSで話題になってた滝の女形姿とはこのことかと思ったんですが、その後にもいっぱいありました。清姫に追いかけられる罪な男・安珍役は、なんと藪。意外〜と思ったけど、ヤヤヤ番組でクールなイメージの強いこの子に案外似合うかも。ここはあまりセットを使ってた印象が無く、安珍が隠れる道明寺の鐘を蛇となった清姫が締め付ける場面は、映像で処理。てっきり定番の龍のハリボテが出てくるかと思ったんですが、あれはあんま高さが出せないから不向きだったんでしょうか。


<山寺の和尚さん>
道明寺=山寺繋がり?とゆーむちゃくちゃな流れで、さっきまでのおどろおどろしい雰囲気が一変してチビッコ達のゲタップコーナー(爆)。童謡「山寺の和尚さん」をちょっとアップテンポにアレンジした曲を背に、森本・小野寺・山田の三人を中心とした子供達が懸命に踊ります。昨年の平成ドリボで(一方的に)馴染んだ森本・小野寺コンビはいいとして、今回私の中で注目度急浮上したのは、山田涼介。雑誌で見た時かわいい顔だなーと思ったんですが、実物もちゃんとかわいかった。いや、綺麗な顔立ちと言ってもいい。むしろ、西の森川たくや、東の山田亮介と称してもいい。(どう大目に見ても知名度は山田涼介の方が上ですが) また顔だけじゃなく、シャカリキな踊り方も愛らしい。それは東京ジュニア全体に共通することですが、ホンマ東京の子は小さい子も達者に踊るわ〜と、孫を見守る気分になりました。


<滝の白糸>
元の話をあまり知らないんですが、どうも原作は関係ない流れのようです。手にしたお盆や花から水を出す水芸を売りにした旅芸人・滝沢さん演じる白糸が、人気を妬んだ何者かに邪魔され水を奪われ?代わりに自分の血で贖う流れ……に、見えました。(7割想像にて補填) 舞台上で本物の水を使った演出は、二年前のドリボからもうやってたのでそう驚きはせず。しかし後ろで障子のセットなどを動かしてるのが、MADの連中に見えたんですが……?おーい、それくらいスタッフがやれ!白糸(もちろん女)役の滝沢さんは、やっぱり美しい。なんでしょねー、たぶん間近くで見たら違和感あるんでしょうが、遠目だと所作が上手いのでちゃんと女形になってました。こんな練習もちゃんとしたんだろうなー。ただ何度も「与えられた芸を全うするのが芸人の務め!」と繰り返し、挙げ句に「芸人魂ここにあり!」と宣うのが、どうもタッキー≠芸人って気持ちになって頷けない。だってこの事務所で芸人呼ばわりされてる人が、その辺の袖にいるはずなのに〜。差別化のためにも、その称号だけは渡せない!ね?横山(笑)。そして最後に床に敷いたシートの片付けも、やっぱりMAD。不憫だ……。



・ナレーション
再びミツコ(なんとなく漢字変換するのが怖い)の声が降ってきて、先の内容を説明?「名作『滝の白糸』もタッキーの手にかかれば、『タッキーの白糸』ですね」。黙れ。(←罰当たり) そして次の作品タイトルを紹介し、「タッキーならやってくれるでしょう」と言い残し昇天(違)

<男の花道>
先に大筋を説明しますと、名役者・加賀屋歌右衛門(滝沢)はかつて失明するところを名医師・土生玄磧(大倉)に助けられ、今では江戸一番の人気座に。そこへ権勢を誇る旗本・横手組が座敷に呼んだが断られ、腹を立てた横手組の首領・田辺嘉右衛門(横山)は一計を案じて玄磧を罠に掛ける。彼を助けたくば座敷へ来いと言われた歌右衛門は、客に詫びを入れて座の途中で駆けつける……という男の友情を描いた話らしいです。が、ここではいきなり何の説明もなく正座した滝さんが客席に向かって、「一度舞台に上がれば親の死に目にも会えないのが役者」と、頭を下げる場面からスタート。そこへ客席から「バカヤロー!行ってこい!」と掛け声(たぶん録音)がかかり、深々と礼を述べて滝退場。そして場面が変わって悪代官風の横山(激似合う!)一味に囲まれた大倉が座の中央に座らされ、横「ねこじゃねこじゃの一つも踊らんか」と言われて、大倉「踊りません」と、悪びれもなくしれっと答える姿がツボ(笑)。いくら騙されたとは言え、金を返せず切腹を迫られてる者の態度には見えません。いよいよ刻限がきて追い詰められた大倉の前に、見るも艶やかな滝沢一座がド派手な登場!待ってましたの滝サマの後ろに控えるは青い着物のABC+黄色い着物の藤ヶ谷・横尾。大倉を助けた滝サマは「一曲舞って見せましょう」と踊りつつ横山一味(役者のおっさん達)を倒してゆき、親玉の横山はあっさり「見事であった!」の一言で傍観者へ早変わり。なんて横山らしい(笑)


<七変化>
そのまま客席通路に降りて舞台を見上げた横山は「百聞は一見にしかず、歌右衛門一座がどれほどのものか見てみよう」的なことを呟いて、再びナレーター位置へ。先に滝沢さんが途中で抜けた座は有名な「櫓お七」で、つまりは「八百屋お七」の舞台。ガッツリ組まれた櫓セットが出てきて、ここでもふんだんに金を使ったセットを披露。

・櫓お七
おおお、名曲「Here I am」和風バージョンが蘇りました!(号泣) CDデビュー後封印している滝のジュニア時代の名曲集の中でも、特に好きなこの曲を再び目にすることが出来ただけで遠征の価値有り!萩原・島田の幻が見える〜(痛)と思いつつ、加藤幸宏の踊る姿にまたそれを重ねてしまったり。しかし彼と武内くんは最初にちょっと踊っただけですぐに引っ込み、藪・八乙女・JJ達若い世代がメインで踊ってました。そしてなぜかセット上では北山が歌い、藤ヶ谷がラップ担当。キスマイってこんな役も回ってくるのか〜。このまま大人しく伝説の和Here(すでに伝説扱い)だけで済ませてくれたらいいのに、何故か途中で少林寺が組み込まれる摩訶不思議さが演舞城の醍醐味……?そこから怒濤の七変化(呆)が始まり、まずは狐。(と、横山が説明。←してくれなきゃ何してるのかわからん) 白い着ぐるみを纏ってぴょんぴょん撥ねる滝はとてもカワイイんですが、何でこんなことする必要があるのか理解不能。(それ言っちゃお終い) そして最初に横山が着てた翁衣装を纏った滝に、横「まさかの老人芸!」と感嘆。???

観劇一週間ですでに何があったか記憶も曖昧になってきましたが、その他にも滝の女形姿は何度も出てきました。舞台奥の映像から続く通路セットから傘を差して降りてくる姿も印象的でしたが、それがどの辺の場面だったかわからずレポを挫折。しかしそのセットがまた見たこと無い新作っぽいと感心した覚えがあり、相方と「ホンマ一体なんぼ金かけてるねん」と囁き合った覚えがあります。



・鞍馬山
これも内容如何より、まず驚くのは鞍馬山セット。たかが十分くらいの場面のためにわざわざ作る必要があったのか?と思うほどしっかり作ってあり、手前には幾つもの大岩、それも人がちゃんと乗って動き回れるからハリボテではないでしょう。そして奥には滝のセットがあり、本当に水が流れてる!ええ〜!?いい加減言い飽きたけど、改めてなんぼほど金使とるねん!!内容は藪を始めとした子供達が鞍馬の山で遊んでいるとカラス天狗に襲われ、それを牛若丸が助けてくれるストーリー(…)。もちろん牛若は滝沢さんですよ。カラス天狗はプロの役者さんに混じって数人ジュニアがいたような?北山と武内くんはいたと思うので、キスマイ+MADでしょうか。殺陣の途中で雨が降ってくるので、足場も悪くて危なそう。そう!滝だけじゃ飽きたらず、本気の雨が降ってくるんです、舞台上に!これ前列のお客さんにかかんないのか気になるんですが、ドリボの時のようにビニールシートは用意されてないみたいだし大丈夫なのか。(2年前の帝劇ドリボで奇蹟の最前列に入ったんですが、水芸予防に座席にビニールシートが置かれてました) 最後は牛若一人を残して全員捌けて、その牛若が退場した後にカラス天狗が再び登場。一人ひょろ長い天狗がいて、仮面を外すとそれは藪。え?結局カラス天狗の正体は藪?どうなってんの?しかし、藪「鞍馬の山に平和が戻った。牛若丸、ありがとう!」と言うので、もしや天狗は二通りいて、悪天狗と善天狗で戦ってたの?

・バンジー
当然先の場面で降らせた雨(しかも土砂降り)で床はびしょ濡れなので、しばらく舞台上は使えず空中芸スタート。客席上空上手側に塚ちゃん、下手側に五関&河合ペア、先に滝を乗せていたゴンドラにはとっつーのABC四銃士。これが二階前列で見てるとちょうど目の前に位置するので、正直この場面は近くにいる子に夢中で他の様子は一切見えません。昼公演では下手組、夜公演は正面のとっつーをガン見でした。五関&河合ペアの技は平成ドリボでも散々見たロープ芸ですが、今回はちゃんと服を着てくれてるので安心して見れました(笑)。間近で見た五関くんは大変顔が小さく、そして河合くんは思ったより肌荒れしてなくて安心。正面のゴンドラには途中で滝さまも降りてくるんですが、いや〜、これぞ美形!と素直に感心。思わず口開けて眺める勢い(怖)。しかしこの場で一番ときめいたのは、ゴンドラから降りてその下にぶら下がった時、正面を向いたとっつーが片手を差し伸べにこりと笑った瞬間でした!(気絶) きゃー!とっつー!紳士!ステキ!と(心の中で)のたうち回ること数秒間。ふと気がつくとすでに技に入ったとっつーは目の前から消えておりましたよ。

<五条大橋>
パンプを見ると二部が義経劇なのに、一部でもうこの場面?と思ったんですが、まぁここは名場面コーナーなのでそれもアリかなと納得。懐かしの五条大橋セットは、やはりKTKからの使い回しでしょうか。あるいは滝沢さんのためなら新作を作りそうな勢いですが。そして横山の声で「母親の腹の中で二年、生まれた時は三歳児の大きさ」と弁慶の説明が始まり、出てきました!槍を片手に大倉弁慶が!まるでこの役に合わせたように恰幅を増した今の大倉にはジャストフィットの弁慶役。……もうお前、東名阪ツアーずっとその衣装でいろ!おそらく今までのコンサート衣装は全部お直しが必要だ!それに引き替え、鶯色の薄物を羽織った滝沢牛若は大河の時より少し痩せたのか華奢な感じに見えました。 働く人とそうでない人の違いか。そしてすれ違いざまに弁慶が牛若を呼び止め、いよいよ名場面!と思ったら、瞬殺で弁慶は槍をたたき落とされて降参!(驚)こ、こんな弱い弁慶いるかーっ!!

……ともあれ、こうして舞台は第二部の義経劇へと続くのでした。




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