DOUTON BOYS



第二幕

SCENE 1
二部始まりと同時に関ジュがわらわらと湧いてきて、何人かはアクロ付きと派手な登場。タイトル不明の曲は「夜叉のテーマ」っぽいので、てっきり彼らが歌っているのかと思いきや、幕が上がれば港セットの奥にはVW+亮が演奏。ツインボーカルで歌う亮内の姿が新鮮。
音楽が止むとザザーンと波の音が聞こえ、花道から歩いてくるすばる。ステージの奥では花火が上がり、天神祭の最中らしい。「皆は祭りに浮かれているのに、俺はこんなところで何をしてるんや……」と呟いて、故郷の島を思いながら
「FOOL’S DAY」を歌うすばる。
熱唱中、サビのいいところを中断してズラリと現れたグループ、背中には「夜叉」の文字がプリントされ、わかりやすいチーム名。「天神祭や言うのに、こんなとこでしけた面しやがって」と夜叉のリーダー(ベンツのおっさん及び恵比須氏と同じ方)が言うと、それに付き従う関ジュ達も「余所モンに荒らされてたまるか」と立ち上がる。すばる「別に荒らしてなんかないわ!」とけんか腰に返すと、いきり立った夜叉「やっちまえ!」と襲いかかる。夜叉メンバーには室・伊藤・菊岡・ナゴマル等がいましたが、
中でも桐山の嵌りっぷりが見物。とても中2とは思えません。←2006年現在よりもさらにオッサンに見えた。 やっぱり文一はちいさいからここには入れてもらえない様子。ケンカの途中ですばる「タイム!」と両手を上げてストップすると、何故か素直に動きを止める夜叉軍団。リーダー(おっさん)「ケンカにタイムなんかあるか」と言いながらも、皆ですばるを囲んだまま待つ姿勢。が、携帯を取り出したすばる「もしもし、港でSOS!」と誰かに通報?したので、逆ギレ、「痛い目合わせたれっ」と火に油を注ぐ結果に。角材で手足を殴られ、倒れるすばる。


SCENE 2
舞台下手で「六甲おろし」(ちょっとアップテンポ)を歌うBOYS。花道セリ上がり(幽霊たちの登場セット)から阪神のハッピを着て現れた横ヒナは歌には参加させてもらえず、ヒナは立ったまま腕を振って調子取り、横山はノコギリ抱えて座ったまま薄ら笑いを浮かべて客席(主に花道付近)を観察。歌い終わると一斉にBOYSは捌け、ヒナ「阪神優勝目前バンザーイ」に続いて「タイガースJrが歌う六甲おろしを阪神ファンの皆さんも歌って下さって」と大暴言!ヒナの台詞を受け、横「俺らもタイガースJrに入れたる言われてたのに、翌日新聞見たらカトゥーンになってた」得意の自虐ネタ。と言いつつ、いざ優勝するとちゃっかりBOYS共に甲子園に駆けつけ、スポニチ(関西版)に載っていた横ヒナ。さすが、やるな!←しかもNEWSデビュー会見の時でした。
花道の横ヒナのやりとりを見ていた恵比須が手を叩いて止め、その後ろには「ユウ」「シンゴ」「ハリオス」と書かれた興行用の札が貼ってある豚マン興業の稽古場。ハリオスが現れないことを怒る恵比須に、「すみません」と謝る横ヒナ。「君ら二人はええねんで」と猫なで声の恵比須は、問題は間が悪くツッコミもできないハリオスだと指摘。
そこへ丸山と安田がやってきて、ハリオスが港で暴走族にからまれて大けがをしたと告げる。すぐに病院へ向かおうと横ヒナは舞台衣装から私服へ着替えるために衝立の向こうへ。上手側客席からはズボン脱ぐ二人の姿が丸見え!恵「ハリオスの怪我は大分ひどいんかなぁ」と言われて、横ヒナ「すみません、迷惑かけて」しかし恵比須は上機嫌で、「これもええ機会やから、ハリオスだけ契約キャンセルや」
(ノンフィクション?)それに横ヒナが食って掛かる最中、上手袖から松葉杖をついたすばるが登場。
すばる「……遅くなってすみません」弱々しげな風情にファン狂喜!ヒナ「ほら、こんな状態になっても稽古に来たじゃないですか!」と恵比須に訴えつつ、横ヒナ「大丈夫なんか?」と怪我の心配。「どうしても三人がいいの?」と聞いてくる恵比須に横ヒナ「当たり前じゃないですか!」すばる「何かあったんか?」あったんですよ、アナタの不始末を拭うための二人の大健闘が。
まるでここ三年くらいの地味なロケや助っ人MCのごとく。(←それは現実)そんな三人の様子を見て、もう少し待ってやるから代わりにハリオスの過去を聞かせろと言う恵比須、「今の若い子に苦労話は受けへんけど、使いようによってはええ宣伝になるで」いや、だから苦労話ならそこの二人に聞いた方がよっぽどたくさん!
その言葉にキレた横ヒナ、恵比須との契約はキャンセルだと言い放ってすばるを連れて立ち去る。すばる「ごめんな、俺のせいでせっかくのデビューが」わ、笑えない……。「ええねん、気にすんな」「俺らはやっぱり歌やで」と気にしてないふりをしてくれる横ヒナ、ありがとう。
とにかくこの辺の件はあまりに現実とシンクロしすぎて痛い。

SCENE 3
VWリハーサル室にナンバ一番でのライブの成功を祝うファンが集まり、丸「こういうの何て言うか知ってるか?どじょう登り!言うんやっ」とのボケに内「それを言うんならうなぎ登りやろ」で、丸山の一発芸コーナー。勢い勝負の笑いだけに、レポでは伝えきれない空気。なので割愛。(非情) 千秋楽MCで暴露してましたが、22日にやった一発芸「半パンマン」(ズボンの裾を膝付近にまでたくし上げ、「ぼく半パンマン!」と仁王立ちで決めポーズ)をヒナに「あれはもうやるな」とダメだしされたにもかかわらず、内に「マルちゃん半パンマンやってー」とねだられてやってしまった丸山、案の定その後怒られたそうです。おねだり内くん、可愛すぎる!
亮がお開きを言い出してファンの子たちをリハ室から追い出すが、一人残った文「ヒロさんの歌、かっこよくて決まってるけど心に伝わってくるものがない」と言う。
ところで私、文一の設定年齢が謎なんですが。いつも音大前にいるってことはVWと同じ大学生?んなアホな!今だって全然同年代には見えませんが、去年なんか横山の子供か?ってくらいのちびっ子でしたよ。それが大学生って、いくらなんでも無茶ですがな。(DOUTON当時発売の名鑑によると文一の身長は163p。そんな大学生はいない!と思ってましたが、浅田がいました) 年齢不詳の謎を秘めつつ、文「ヒロさん甘ちゃんでさ、生き方に苦労がないんと違うか」と、ますます「お前は一体幾つやねん?」と思わせる台詞。文「亮さんにはそんなこと思わへんのに」の台詞を受け、丸「なんや、お前亮ちゃんに小遣いでも貰ってんのか?」文「もろてへんわっ」この文一の返しの間が絶妙で、丸山の台詞の語尾にかかるくらいの素早さ!そうそう、それがツッコミの基本!
内「言わせておけば勝手なことを……」さすがに鈍い脳にも自分の悪口を言われていることが伝わったのか(酷)、立ち上がって追いかけてきた内から逃げながらも文「でもホンマのことやっ」と言い捨てる。
それを奥で薄ら笑いで見ている亮、完全にVW手のひらの上で踊らされております。そして下手袖へ捌けた文一に、内「アホーっ」と手に持っていた花束を投げつける。
そこへ自転車で現れたカムストック、けが人すばるは横山の後部座席に。横「アホアホってカラスの大群でもおるんか」ヒナ「内、お前髪の毛乱れてんで」すばる「ちゅーことは心も乱れてんで」なに、この人たち……。内「憎まれ口叩いとったら痛い目合うぞ」みたいなこと言いつつ(これもちゃんと聞き取れない)左端のベンチに座り込んだ内の元へすばるが近づく、ここが(私的)小ネタポイント。10日、14日はベンチに寝そべる内の上にちゅーでもせんばかりに覆い被さるように覗き込んでくるすばる。何かひそひそと囁かれて、必死で笑いを堪える内が顔を背けて耐える姿が絶品!17日〜楽日まで、私の入った回では全て内はベンチに寝転がらず座ったままで、でもやっぱり耳打ちしてくるすばるの言葉に笑いを堪えておりました。一体何言ってたんだろ?やっぱり下ネタ?たぶん14日二部辺りだったと思うんですが、「関係ない」と言われた横山「ほーけー」と返事すると、すっごい小声で内「俺のことか……」と呟く!
えええ、アンタそんなことキャラ的に言っていいのっ?聞き違いかと思ったんですが、その後も一回くらい言ってるのを聞いたので間違いないかと。
怪我の具合を聞かれたすばる「大したことない」と言いつつ反対の足で飛び跳ね、ヒナ「逆や!」とお約束のツッコミ。ここでも誰からか(大倉辺り?)差し出された椅子にどっかりと腰掛ける小さな王様すばる。が、安「夢一杯希望一杯でお笑いにいってどうなんですか」と尋ねられた三人「ドキッ!」と胸を押さえる。「俺らにはやっぱり歌しかない」と言う三人は一番早いオーデション情報を教えてくれと尋ねる。安「あっちがダメならこっちって、そんな簡単なものじゃないでしょう」との正論に、横ヒナすばる「反省あるとことに前進ありや!」と見事なハモリ。そんなアホな会話の中、突如立ち上がった
亮「俺、今度こそ三人の本気信じる」と、カムストックに入ることを表明。
亮「シンゴさんとユウさんのマイナスを二人でカバーしたらいい」と、どこまでも上から見た意見で、「俺とハリオスがメインボーカルで、二人(横ヒナ)がたまーに、たまーにハモる」と説明する亮に、頷くヒナ。が、自分が歌いたい横山は素直に頷かない。丸「自慢のお母さんに何とかしてもらったらいいじゃないですか」と提案するも、横「アカン、オカン安来節以外みんな音痴やねん」と言うと、「こらーっ!」と、天上からオカンの声が。「減らず口叩いてたらコレやで」の言葉で横山の頭上から色んなモノが落ちてくる。それをうまく避け、「こんなものにひっかかるユウさまじゃないぜ」と偉ぶる横山の頭上めがけてダンボールが一つ落下。見事命中し、倒れる横山。しかし初日はいきなり最後のダンボール外れ、とりあえず倒れてみせることに(笑)。
と言うよりは、ちゃんと当たる日の方が珍しいらしく、横山自らスタッフに「ちゃんと当ててくださ〜い」とダメだしをする時も。右袖で倒れた横山にスポットが当たり、そこへ駆け寄るヒナすば亮。横山を助け起こしながら「ユウ、大丈夫か」「ユウ〜!」と叫んだところで暗転。チーンとKIGEKI的効果音が(呆)。そこで再び照明が灯り、起きあがった横山が一言述べてまた暗転。起きあがる時の一言が日替わり横山のアドリブコーナー。14日一部は「ユウ〜!」と呼ばれたのを受けて「本名は横山候隆です」本名言っただけで笑いが取れる横山は社長に感謝すべきだ。14日二部も同じく本名ネタ「家ではキミくんって呼ばれてます」17日一部は転がっていたダンボールで目を隠しながら「本日逮捕されたAさん」二部では「痴漢で掴まったBさん」微妙にAからBへ変わっているとこがミソ。23日一部ではすばるが「ユウユウ〜!」と駆け寄ったために、横「ユウユウは止めて」と半分本気で照れつつバタリ。


SCENE 4
ようやく場面が変わってオーディション会場、女性司会者(オバン役の方兼任)の「ときめきのブルーシャイニンッ」の声と共に出てきたのは、まずはVW。安田のバック転・バック宙の派手なアクロに、せいぜい側転が精一杯の地味な丸山、後ろでは更に地味な大倉がドラムを叩き、一人華麗に客席通路を駆け抜けてきた内が「FIGHTER」を熱唱。この登場シーン、最初はずっと客席上手側通路を通っていたのが、14日一部では下手側から登場。その後もどんな基準かわかりませんが、日によって変更。
拍手が止んだ頃花道に照明が当たり、舞台上へと歩きながら
すばるのソロで始まる「Name of Love」重なるように亮のパートへ入り、サビは横ヒナも加わっての合唱。思わず客席も聞き惚れそうになっていたところで、横山が最後思いっきり外すオチ。この部分、MCで横山自らの暴露によると脚本家に「(音を外すところ)どうやって歌えばいいですか?」と尋ねたところ「普通に歌えばいいから」と言われたそうな(爆)
カムストックが歌い終わると壇上に出場者(下段VW・カムストックの二組、上段シルバーグレイ・丸山紘史ソロ・誰か男女デュオ・女の子バンドの四組)が並び、「優勝は……」のタメでライトが頭上でくるくる回り、それがパッとカムストックの上へ!互いに顔を見合わせ「やったぁ!」と喜びかけるのを遮るように再びライトは移動し、今度はVWの上に。同じく丸内が抱き合い安倉が手を合わせようとした時に、またライトが動き出して最終的には上段へ。「シルバーグレイ!コングラチュレーション」の声でわーっと歓声が上がり
室他4名(サングラスをしてるので判別不能。たぶん桐山とか伊藤とか中間辺り)が両手を上げガッツポーズ。それを見ながらVW&カムストック「あ〜あ」と口々に呟く中、すばる一人ブルースハープを吹きながら舞台前面へ。千秋楽では選考中に横「今日こそ優勝できるかな」とヒナに囁いたそう(笑)。なんでも横山は毎回「今日こそは」と思いながら舞台に立っており、「シルバーグレイ強いなぁ」とため息をついたりしてたそうです。更に横山、いつもすばるがブルースハープ吹く前に何か一言笑わせて邪魔するらしい。シルバーグレイを見て「あれ室やん」とか「TERUは誰やろ」とか、挙げ句「グレイシルバーの方がかっこええんちゃうか」とダメだしまで。いや、たぶん普通にデビューしたらシルバーグレイ売れると思いますよ。(個人的主観)←今からでも遅くはないので、如何でしょう?

SCENE 5
VWリハ室へ戻り、真ん中に不自然に大きな鍋を囲むメンバー達。丸倉二人で汗をかきかきうどんすきを食べる不思議なシチュエーション。横「やっぱり現実は厳しいなぁ」と呟きつつも、いつもは予選落ちのところを今回は本戦まで行けたのだから進歩したと前向き。「この結果を次に繋げていけばいい」と言った亮は、リハ室の端でまだハープを吹いていたすばるに「ね、ハリオスさん?」と声を掛けるが、すばるは返事もせずハープを止めない。横「吹きすぎ!」と突っ込まれ、ようやく吹き止めたすばる「俺もう大阪に来て一年になるねんなぁ」と唐突な台詞を吐き出しながら遠くを見る。
そこでいきなり内「俺、バンド辞めて気楽な学生楽しむわ」とVW脱退宣言!止めにかかる周りに内「前から思っててんけど、なんでそんなに夢中になれるん?夢は所詮夢でしかないねんで」それに対して
丸「そんなことないよ、夢は強く願えば叶うもんや」(CDデビュー以後マルはよくこの台詞を雑誌などで発言してました)と内に詰め寄る。しかし聞く耳を持たない内「そうかな」と言い捨て、寄ってきた丸山のTシャツを掴んで「汁こぼれてるよ」と冷笑……の予定が、三回に二回は笑ってしまう。どうも内にとっては丸山そのものがツボらしい(笑)
するとこれまで黙っていたすばるが立ち上がり「シンゴ……&ユウ」と呼びかけ、横「アンドは止めてくださ〜い」とよくわからんこだわり。この「&ユウ」と言うのはすばるのアドリブなので初日にはなかった言い回しですが、初めて聞いた時は意味わかりませんでした。まさか横山に呼びかけているとは思わず、「&YOU?」それなら文脈的に「&ME」じゃないのか?と真剣に悩んだり。(←アホ)「俺もバンド抜けるわ」と言い出したすばるは、大阪へは一年の約束で来ているから島の皆も心配している言う。確かに、前作を見た限りではハリオスは次期島長って感じだったし、島には彼女も残してきてるので
(完全にそんな設定忘れられてますが)、そう長くは留守にできないはず。
自力ではすば内を引き留められそうにないと悟った横「オカーン、どないしたええねん!」と助けを求める。するとうどん鍋の蓋が動き、中からオカンが登場。横山はすば内がバンドを辞めるのを止めてくれと頼む。愛する息子のため?オカン「なんとかしたるわ」と豪語し、すっかり存在を忘れていた音大創立者(オバン)を花道セリに呼び出すと、何故か前へ出て跪く亮。天界での主従関係でも表したいのかもしれませんが、それまでアンタその人自在に呼び出したりしてたやん……。ここからしばらくオカンとオバンの漫才で、最初のうちは亮が間に入る流れだったのが、後半はただ笑って眺めてるだけになり、二人に「早よ止めて!」と言われる羽目に。14日一部オバンが
亮に呼びかけるのに「ヒロくん!」と言ってしまい「リョウくん!」と言い返される。二部でも同じ流れとなり、亮「リョウくん言うとるやろ、コラァ!」が、外部(松竹芸能)の人にその口の利き方…!しかしこのパターンは何度か見たので、わざとなのか、それとも本当にオバンは亮の役名を「ヒロくん」と覚えてしまったのかは謎。千秋楽ではオバンがオカンに(ややこしいな、この表記)「あんただけすばるくんにチューしてずるい」みないなことを言い出し(客の総意)、代わりにとばかりに亮にサインを求める。苦笑しつつも差し出された色紙に「Ryo.n」とだけ書く亮に、オバン「えらい簡単やなー」と不満げ。


SCENE 6
「あれを見て」とオバンが舞台中央を指差すと、奥のドラムセットに内が座り「夢なんて……みんなみんな幻なんや!」(名台詞)と激しく叩き出す。いきなりな展開に客席戸惑う間もなく、イントロが流れ「SLAVE」が内ソロからスタート。ドラムセット奥の金網?を開いて出てきたすばるが二小節目を歌ったところですば内は左右に別れ、それぞれVWリハ室の屋根が上がってくるところに乗っての熱唱。屋根が上がりきった後に左端の梯子を使って上る横山がちょっと間抜け。壇上で交差するすば内の間に入った横山、肩を掴んで引き留めようとするも振り払われる小芝居。すばるが開けた金網の向こうには文一たちバックジュニアが踊っているのに、網が邪魔でよく見えない!おかげでこっちが囚人気分。
曲が終わるとわっと拍手をして(後ろから)現れた文一達。菊岡と肩を組みながら(菊岡は文一より背が高いので、ちょっと背伸びして肩組んでる感じがカワイイ)(←今では同じくらいですが、2003年当時はまだ文一は菊岡より小さかった)
文「俺、初めてジーンときた」とストレートでつかみ所のない賞賛を送る。
そこへオカンが現れ、皆に足りなかったものはオーラだと告げる。オカン「うちの安来節がなんで上手いかわかるか?戦争で死んだ両親への思い出の詰まった安来節には故郷への思いが込められてるからや」ヒナ「じゃあハリオスの歌が上手いのは」オカン「故郷を、島を思う気持ちがあるからや」と、わかったよーなわからんよーな。
その時天上から降ってきた声にはなぜか英語と共に日本語訳(笑)がついており、大意は「音楽はパフォーマンスであってはならない。アーティストの魂が込められている」みたいな内容。スクリーンには横断歩道を渡るビートルズの影絵、それが重なり合って8人の人影になる。……天国からの声ってことですか?そうですか。ならば誰もが突っ込むとこでしょうが、あえて私も言わせていただきます。
ビートルズって、まだメンバー4名中2名はご存命なんですが。(国際問題)誰の声っすか?これ。コックリさんでタチの悪い動物霊が出てきた感じ?
声が消えた後、呆然とする8人。安「音楽は俺らを見せるんやない。音楽の心と風景を見せるんや」倉「なんかぼんやりやけどわかった気がする(無抑揚)」亮「俺ら音楽に何が必要か掴んだんとちゃう?」と纏める。


SCENE 7
そこへ「いや〜、素晴らしかった」と拍手しながら現れた恵比須に、ヒナ「またアンタですか。あの話は断ったはずです」恵「いえ、今日は別件で来ました」横「なんや、俺らを逮捕でもする気か」恵「そうだね、ある意味君たちをゲッツ!」←2003年当時の流行語でした。
恵比須に再度渡された名刺を訝しげに読み上げるヒナ「アーバックス……」横「なんや、コーヒー屋でも始めるんか」ヒナ「それはスターバックス!」お約束、台本通りのボケ&ツッコミ。でもステキ。読み続けるヒナ「アーバックスレコード……レコードぉ!?」
レコード=CDデビューと悲しいかな叩き込まれた頭に、端で聞いていた安丸も「アーバックス言うたら」「この前オーディション受けたとこや!」と騒ぎ出す。なんと、恵比須は豚マン興業ではお笑いの発掘、アーバックスレコードでは音楽プロデューサーと言う二つの顔を持っていたそうで、渡された名刺の名は恵比須ではなく今宮。そのことを突っ込まれた恵比須改め今宮「おもしろい名前だからね。姓は今宮、名は恵比須」丸「合わせて今宮恵比須って……ベタベタやん!」これ、関西圏以外の方には意味通じるんでしょうかね?松竹座のある難波からほど近くにそうゆう地名があるんですよ。文字通り七福神の恵比須さんを祭ってるとこです。
で、この今宮は「君たち8人の可能性を探っていた」と主張。8人で本物のバンドを組んでみまないかと誘いをかけ、今宮「ボーカルはハリオスくん。リョウくん。ヒロくん」と返事も聞かずに勝手にメンバー構成を語り出し、「ギターはヤスくん。ドラムはヨシくん、もちろんベースはマルくん」ここまで述べた後に、今宮「そしてシンゴくんとユウくんは」ヒナ「シンゴくんと、」横「ユウくんは!」乗り出す二人。それに対して今宮「司会です!」と素晴らしくも正しい選択に、客席からは笑いと拍手。「MC担当者のいるバンド、これは受けるよ!」受ける……か?
この言葉に納得したのか、8人でやっていく決意を固めるすば内以外の6人。そこで駆け寄った安丸が説得し、内「そうやな、いっちょ挑戦したろかっ」と、いきなりノリノリ。もう一人すばるは横ヒナが説得。いやー、でもキミは一回島に帰った方がいいよ?事情説明しといた方がいいし……と、真剣に心配してしまう。
何とか8人の意志も揃ってうさんくさい話に乗り気になったとき、今宮「大事なことを忘れていたね」ホントにどうでもいいことなんですが、この人音楽プロデューサーになってからずっと変な標準語。なのに
「君たちのバンド名は……ドウトンボーイズ!」ってーっ!阪神ファンが飛び込むことでのみ有名な道頓堀!確かにホームの松竹座の目の前ですけど、今宮Pそんな名のバンドを本当に「プロデューサー生命を賭けて」売り出してくれる気あるんですか?
「デビューコンサートは
華やかに松竹座(当時のエイトの世界観)でやろう!」と今宮Pの言葉で、容赦なく降りてきた「DOUTON BOYS」と書かれた垂れ幕。すでに反論の余地もなく定められたバンド名に誰一人文句を唱えることなく、横山に至っては「オカーン、ありがとーっ」と手を振る始末。


SCENE 8
VWリハ室セットが引っ込んで、残ったのはヒナと亮の二人。ヒナ「リョウ、お前が力を貸してくれたんやな」と、天に向かって呼びかける。ヒナ「でもお前はもう天国におらんと俺らといっしょにおるねんな」の台詞で捌けてゆき、亮「どうしよう……バレてるやん」と花道セリから上がってきたオカンに相談。亮「俺、天国帰らなアカンねなぁ?」と尋ねると、オカン「でも関ジャニ8が関ジャニ7になったら格好つかんわなぁ?」(この辺、現在微妙な状態なのでコメントは控えます)(←ここでの「現在」とはNEWS結成における時点)と観客に意見を求める。ここで客席は全力で拍手を送らねばならぬ義務があり、足りない場合は錦戸さん激怒。続いてオカン「やっぱり関ジャニ8がええわなぁ?」と尋ねると、更に大きな拍手が求められ、足りない場合は以下同文。17日一部では、「関ジャニ7になったら」のくだりで亮「嘘でもええから拍手しようよ」と言うと客席から拍手喝采。すると亮「嘘がこんなにおるんや」上手い!腕を上げたな。17日二部に至っては拍手をしない客に向かって亮「ケンカ売っとんのか、ワレ!」とキレる。メモは17日の分しかなかったんですが、初日以外私の入った回全てでそんなやりとりがありました。錦戸さん自ら客席を指差し「こいつ、拍手してなかった!」と糾弾する姿は大変ステキでした。
とにかくオカンの「関ジャニ8最高やんなぁ?」で客席から割れんばかりの拍手が起こり、オカン「しばらく幽霊ゆうこと忘れてこっちでがんばり」と亮に告げる。オカンが花道セリへ消えると、残された亮「やった!生き返った!」とガッツポーズ。そしてここからショータイムのお知らせとばかりに「コンサートの幕開けやっ」と亮が言うと、DOUTON BOYSの垂れ幕が下りてコンサートがスタート。
初日はここで
「DREAMIN’ BLOOD」が流れ、役者紹介があったんですが、二回目見に行った時にはなくなってました。一回やってみて時間が押したからにしても、紹介無しってのは外部の方(今宮氏・オカン・オバン等松竹芸能の方々)に失礼なのでは?←今の松竹では当たり前のように省略されてますが、普通は外部の方の紹介しますよね?