第一幕
OP「DREAMIN’ BLOOD」
文一・室(2003年夏に書いた文章なので、室と言えば龍規のことです)・桐山の後ろから黄緑のスーツに黄色い羽付き衣装の内が登場。一階桟敷左右から安丸、二階桟敷左右が横ヒナ、ステージ中央には既出の内の他すばる・亮が並んでボーカルトリオ、その後ろに地味にドラム大倉。
ヒナ「僕たちにまた8月がやってきた」横「覚えてますか」ヒナ「関ジャニが歌って踊ってトークして」と三流ドサ回り芸人風挨拶でスタート。
そんな人たちのバックで踊る文室桐、白の上下に赤い腰布が激カワ。後ろから出てきた内に飛び越される文一の小ささに萌え。ここでの私的見所はその文一の腰布で、最初はちゃんと巻いて出てきてるのに、内の登場を隠すため一回ほどいてまた巻き直すので結び目が甘くなり、踊ってる最中に何度もずり落ちてくる。それを片手で押さえたりしつつ踊り続ける姿がツボ直撃!10日(二回目の観劇)からそれに気づいて観察していると、再度布を巻く時にわざわざ床に置いてたたんでから腰に巻いてました。なぜ?ちゃんと折り畳まないと美しくないから?どうも文一はそのたたむのが遅いようで、ここで他の二人に大きく引き離され、肝心の巻き方がおざなりになって緩んでくるようです。14日二部では内の足下のセットに布が挟まり、抜けなくなって困った文一は何度も引き抜こうとしては内を見上げたりしてましたが、もちろん自分の世界に陶酔しきった彼がそんな事態に気づくこともなく。結局最後なんとか自力で布は引き抜いた文一、しかし完全にタイムオーバーで、腰に巻けないまま左手に持って踊り通してました。
SCENE 1
曲が終わると照明が落ち、舞台上手で黄緑衣装のままのVW四人が集まり、内「イメージの世界では俺らめっちゃいけてんねんけどなぁ」つまり、さっきの曲は彼らの空想の話らしい。そして安「いつになったら夢の松竹座でコンサートできるんやろ」←これ2006年現在はエイト以外の関ジュが呟いてそう(爆)
一方横ヒナすばるの三人はVWが引っ込んだ後、下手から登場。同じくヒナ「イメージの中では〜」から始まる会話、すばるに向かって「ハリオス」と呼びかけるのを聞いて、そう言えば前年舞台ANOTHERの続きだったことを思い出す。たった一年の在阪ですっかり大阪弁もマスターし、独り言まで関西訛りのハリオス(…)をボーカルに、同じくこちらも行き詰まり、「がんばり方がわからへん」とお悩み中。いつもこの登場シーンでは三人手にマイナーな缶ジュース(レモンスカッシュ)を持っているんですが、楽日はおもちゃの缶?赤っぽい巨大な缶を手に、出てきて「でかっ!」と叫ぶ小ネタ有り。当時はまだチケ取りも楽だったので、わんさかいたリピーター向け小ネタが多かった。
SCENE 2
暗転後、セットは楽屋裏へと早変わり。「神さまー」「仏さまー」「憧れのビートルズさまー」と、VWは今日もオーディションに落ちたことを壁に貼ったビートルズ(十代の若者が崇拝する対象とは思えない)のポスターに報告。そこへ乱暴に押し入ってきたカムストック。パイプ椅子を振り回す横山に驚いて、皆一斉に避難。
横「びびった?」丸「ちびったー」安「ちびった通り越してもれたー」横「そうやな、お互い予選にももれてしもたしな」内「おいおい話はそっちへ行ったんか」横「時代のテンポは早いんやっ」この人達の会話のテンポが良いかどうかはともかく、10日二部では横山の行動に内がツボにはまり、笑ってセリフが言えなくなる。ヒナ「ちゃんと言え!」と頭を叩くと、安田が「うちの子に何する」って感じで庇ってたのが可愛かった。(ホンマに過保護)楽日は「ちびったー」「もれたー」のくだりで内がツボに入ってしまい(33回も見てまだ今更笑うか)次の台詞が言えなくなる。
オーディションに落ちたカムストックは100位、VWは99位。お互いデビューにはほど遠く、すばる「それにしても俺らのデビューは遅すぎる!」と自虐ネタ。初日は笑いを取ったものの、次に見に行った時には大した反応もなく、客席のリピーター率が窺える。が、千秋楽では再び拍手喝采。この辺、本人よりも客(ファン)の方がせっぱ詰まった感じなのが窺えて痛い。(と言いつつ自分もその中の一人)←2003年当時は確かにそうでした。
再度キレた横山が椅子を蹴飛ばし、慌てて避けるのが一番危険な位置にいる大倉。きっと稽古では何度か当たってるはず。それを見て安「ユウさん、それですよ!見てる人をあっと驚かせるパフォーマンスが足りないんですよ!」横「コンパクト言うやつやな」ヒナ「インパクトや!」すばる「俺ら三人が醸し出す強烈な個性……」とヒナの前で両手を広げると、ヒナ「かぶってんねん!」見事な連携プレー、ありがとうございます。(パチパチ)
散々騒いだ挙げ句、ヒナ「こんなときリョウがおったらなぁ」横「あいつ、歌うまかったもんなぁ」といきなり現実逃避。そんな横ヒナに合わせるように皆で「あれから一年かぁ」と去年の夏(前作ANOTHER)を思い出す……でもドラムのヨシくんは行ってないはず!当時島の男1だった大倉まで何食わぬ顔で混ざってるのはどうゆうことだ!?
そこへ舞台下手からイチ役の文一が率いるBOYSが現れ、「100%勇気」を披露。「いい加減夢見るのは諦めたら」と7人に説教をたれる小生意気なBOYS、特に真鳥と大智の憎たらしさは絶品。薫太の攻撃ターゲットは丸山で、「アゴ」だの「シャクレ」だのと暴言を吐き、怒った丸「アゴで突き刺すぞっ」と追いかける日も(笑)。ちなみに楽日では「丸山シャクレ」でした。そして振り返ったBOYS、「イチ兄ちゃんも何か言うたって!」この文一と彼らの関係が不明。兄弟のわけないだろうし、近所の子供を引き連れて遊んでるの?それも友達いない子みたいで寂しい……。
そこでアラームが鳴り、腕時計を見た真鳥「おい、こっちは現実の壁が牙向いてるで」周りから「意味分かって言うてんのか?」とツッコミを受けつつ、塾へ向かうと一斉に下手へ捌けるBOYS。残った文一は「今からでも遅くないから現実見ぃや」と言い残し、ベンチに飛び乗り両手を上げ「じゃ!」と捌ける。(これがイチ役のKIGEKI的?持ちネタらしい)10日二部は舞台全体にグダグダの笑いの空気が流れていたため、つい笑ってしまってセリフが詰まる文一。この子も笑うんや……と新鮮な気持ちでした。17日二部では出ていく文一を追いかけた丸山が、戻ってくる際柱にぶつかり、その直後に大倉が横山にぶつかる連鎖反応が間抜け。
内「一年前はイチもかわいかってんけどなぁ」と呟くも、ANOTHERでヒロ(内)がイチ(文一)を可愛がっていた記憶は一切ないんですが。
SCENE 3
実はもうすぐオカンの命日だからどうしても予選突破したかったと言う横山。すばる「だったらなんで応募曲に無理矢理安来節をアレンジしたんや?」の疑問に、横「オカンが得意やったんや」と、そこで横山の前に安来節を踊りながら楽屋セット上にオカンが現れる。バックについたジュニア(向井・中村・有働・落合)は明らかに170p前後の身長と言う基準だけで集められたと推測。せっかく顔も良いしタッパもある彼らが、一列になって安来節を踊らされるとは何事か。
続いて、賑わいにつられたように一旦捌けたはずの亮が再登場。三角巾を脱ぎ捨てた亮は「約束」を歌いながら現れ、「歌はこうやって歌うもんや教えにきてん」と宣う。何様やオマエ!
突然現れた亮が、一年前に死んだはずのリョウに、名前も顔もそっくりなことにすばる以外の一同は驚く……と、前作では亮が自殺してからの登場だったすばる(ハリオス)が彼の顔を知らないと言う設定は辻褄を合わせてるのに、大倉に対しては無頓着。ここでも顔も名前も知らないはずのヨシくんがいっしょになって驚いてました。
両グループから誘いを受けた亮はVWへ入ることを決め、カムストックの三人は負け惜しみを言いながら退出。自転車に初心者マークをつけたすばる「俺まだ自転車怖いねんっ」とかわいこぶるのが卑怯。ヒナは自転車で花道を抜け、すばるは「近道しよっと」と舞台上手へ向かい、最後横山もそれに続いて上手袖に捌ける流れ。その際、日によって横山がVWの面々(もちろん内以外)を轢いてゆくのがおもしろい(爆)。特に反応が良かったのは大倉で、本当に素で驚いた顔が笑えました。千秋楽では自転車乗ったすばる「俺、ジャニーズショップ行ってくる」とアドリブをかまし、横山は「そしたら俺、原宿のジャニーズショップ行ってくる」と続く。残されたヒナは「そんなら俺、連れ戻してくる」と、花道から舞台へ戻って右袖へ捌けていきました。ナイスコンビネーション!
SCENE 4
カムストック三人のバイト先である自動車修理工場、見るからにヤ○ザちっくなおっさんから預かったベンツを修理しながら、横山は自分の歌がけなされたことを憤る。三人とも修理工の衣装が似合いすぎ(笑)。ベンツを預けるヤ○ザさん、楽日は前のすばるの台詞を受けて「ほなジャニーズショップ行ってくるから」とアドリブ。さすが本職のお笑いの方はうまい!
やけになった横山がボンネットの上に飛び乗り、車は煙を噴き出す。すばる「なんとかせなアカンなぁ」横「ごめんなさい!(逆ギレ)」すばる「車のことやない、俺らのことや」と、しんみり声。そこで横「それにしてもあいつ歌うまかったな」と亮の話題になり、ヒナ「リョウが生き返ったかと思った」と言い出す。ヒナ「俺今でも夢に見るねん。リョウがバナナ食べながら『シンゴさん、シンゴさん』ってまとわりついてくるのを」それ、完全に悪夢ですよ(汗)。「あいつが寂しくなって生き返ったんかと思った」と言うヒナに、すばる「そんなことない。島には俺の仲間がおるから大丈夫や」と、定期的にハリオス初期設定を確認させて下さる構成のようですね(苦笑)
「音楽だけに打ち込めるヒロたちが羨ましい」と言う横山に、そんなこと今更言っても仕方ないと宥め、すばる「夢に向かって食い扶持稼ぎ」ヒナ「ベンツに乗れる日を夢見て」すばる「今日もお仕事がんばりましょう!」このテンポがとても良い。横「お前ら、ええこと言うなぁ〜」でイントロが流れ、ボンネットに顔をつっこみながらすばるが「花唄」を歌い出す。途中から横山が思いっきり音程をはずして参加し、「誰や、さっきから音外してるヤツ!」と自分で振って、すばヒナ「おまえや!」とつっこまれてわっと泣き出し暗転。
SCENE 5
そのまま音楽は続いて、花道から亮と内が手をつないで(!)登場。しかも指と指を絡め合うエロつなぎで(!)出てきて続きを歌う。初日にはこんな演出?なかったのに、10日にはすでにこれが定番になっていた模様。
照明が付くと、舞台は浪速音楽大学校門前、VWのファンが集まり拍手喝采。それを文一が「ここでの人気は実力とは無関係やで」ともっっすごい!棒読みで批判。前作ANOTHERでシリアスな場面もぶち壊す、無敵の破壊力を有した文一の棒読み!一年経ってもその威力は少しも衰えておりません。ともあれ「格好ばかりで心に響いてこない」と水を差した文一が、「女の子はヒロさんの顔しか見てませんよ」と言うと、内「やっぱりそうか?俺の名はヒロ。ちょっと伸ばせばヒーロー。スターになる星の元に生まれてきたんや」と、文一の肩を引き寄せ極寒コメント。この時の文一の嫌そうな顔がツボでした(笑)
ここで室・伊藤・ナゴマル(ジュニアの丸山紘史を判別するためこの呼び名を使ってました)あたりが「リョウさんの歌はそこそこイケてるけど」「顔もそこそこイケてるし」と言い出し、エイトの丸山が「なんや、俺らの顔が悪い言われてるみたいや」と呟くと、安「言われてんで。ついでにアゴも長いって」と、どこまでアゴネタ。怒った丸山が室を追いかけ、丸「そこそこってなんや、背中でも痒いんか」室「あー、そこそこ」と丸山に背中をかいてもらう。今回室は中堅Jrでは一番おいしいのでは?と思える件。丸室のやりとりは「そこそこ」の代わりに「まぁまぁ」の時もあり、その場合は室「まぁまぁ、マーライオン!」と一発ギャグ。お前もそんなキャラか……丸山と二人して京都人のイメージを変えてくれそうだ。10日一部では丸「大クワガタ!」と腕を伸ばしてはさみに見立て、側にいた室や安田を挟むと、タイミングが良かったせいもあって、珍しく客席爆笑。丸山が受けるとなぜか悔しい(笑)
厳しい文一の指摘は実は亮の仕込みで、言い終えた文「ちょっと言い過ぎたかな」亮「あれくらい言わな反発してがんばる気にならへん」と二人でこっそり相談。……てことは文一は亮の正体(幽霊)を知ってるの!?そんな細かな説明は一切なく、文一が「じゃ!」と消えた(やっぱり持ちネタでした)後、亮「でも理屈は通ってんな」と、人に言わせた自分の言葉を正当化。そしていきなり舞台左手にある浪速音楽大学創立者の像に「ね?」と話しかけると、銅像が喋り出す。度肝を抜かれたVWメンバーが、よってたかって動き出した銅像を壊そうとすると石像は消え、舞台上手端に「罰当たりめ!」と登場。へたり込むVWを後目に、「もう消えて!」と亮が手を振ると、チャンチャン♪と一気に萎える効果音?と共にあっさり引いてしまう。10日あたりから石像に驚くシーンで、内が安田の腰にしがみつくようになり、まるで母親から離れない子供のようで強烈にかわいい。14日にはしがみつくだけでなく足をかにばさみにしたので、安田動けず内を引きずっての演技。しかしなによりのツボは、ぎゅっと腰に抱きついた内の手の上に安田が自分の手を重ねること!初めてバイクの二人乗りしたカップルみたい。千秋楽では銅像役の方(役名オバン?)がヅラを置いていったため、お約束で丸山がかぶってました。
SCENE 6
花道から一人歩いてきた横山、「今、大阪の街はしょぼくれてるやろ」と呟く。が、よりにもよって18年ぶりの阪神の大活躍で(この年の秋に無事優勝しました)最も大阪に活気のある時期に間の悪い脚本。思わず客席から「しょぼくれてるのはお前とこの事務所ちゃうんか!」とヤジが飛ばないか心配するものの、ここは甲子園球場ではないので大丈夫でした。(甲子園では平気でそれくらいのヤジは飛ぶ)
大阪の街が元気になるため頑張りたいと言う横山、「歌って踊ってCD出して」と、生々しい願いを述べる。しかし言霊の力か、本当に一年後(2004年夏)に願いが叶ってしまったので、この調子でいけば月9主演も国民的スターになる願いも叶うかも?(←物事には限度というものがあります)
SCENE 7
アパートに戻ったヒナ「何があかんねやろ」すばる「やることなすこと何もかもちゃうか」とヘコみ中。それに横山が加わって、横「なんか言えや」すばる「シンゴ、何か言えって」ヒナ「ユウがなんか言えや」そのまま三人黙りこくると、どこからか飛行機が飛ぶような効果音。(幽霊の現れる前触れ?)と、同時に「誰かなんか喋れや!この間が嫌やねん!」と三人が声を揃えて叫ぶところは何度見てもぴったり息があってて、すばらしい。
そこへ「三人ともイラチやなぁ」と幽霊である横山のオカンが現れ、姿が見えないすばヒナに愛のこもった投げキッスで見えるようにしてやる。(幽霊は愛を与えた相手にしか見えないという設定)姿が見えない設定のすばヒナの顔ギリギリまで近づくオカンは、日々その距離を詰めていく(笑)。楽前ではオカンがヒナの頬にチュウしたらしく(友人談)、「まだもう一回あるよ」とオカンは舌なめずり。案の定その夜、二部の千秋楽ではすばるの頬にチュウされてしまい、べったりほっぺたにキスマークをつけられしばらくセリフが言えないすばるが激カワイイ!
ここの見所は、幽霊が壁を抜ける(洋室と和室のセットがあり、その間に壁があると言う設定)のを見たすばるが「僕もやってみる!」(狙ってカワイイ言い方)と壁抜けに挑戦する場面。初日にはなかった小ネタは、思いっきり部屋のラインを超えて壁にぶつかった演技をしたすばるに、横「越えてる!」とツッコミ。二回目の挑戦では更にもう数歩進んだため、横「越えすぎ!」10日一部二部共、壁抜けをしたオカンにすばヒナ声をそろえて「うわぁー!!壁!かぁべぇ!」と叫ぶ場面で、横「息ぴったりやな」と言い出し、「二人でやればいいんじゃない」と拗ねる(笑)。23日一部には隣の部屋半分くらいまで進んでからぶつかる音が入り、すばる「だいぶ越えられるようになってきてんけど」(爆)そしてとうとう千秋楽ではすばる壁越え成功!横山もなぜか壁抜けができるので、ヒナ「俺だけ仲間はずれみたいやん」
千秋楽以外は一応ハリオスには壁抜け出来なかったという設定で、すばるには「(壁抜けが)できるのはオカン」「俺アカン」とべったべたの言わされてる感満載のセリフがあり。が、これもだんだんアドリブ合戦になってきて、すばる「ミカン食べます?」と差し出すところで笑いを取れるようになり、日によっては横山が「ドッカーン!」だの「血管!」だのと勢いでネタを続けたり。23日一部は横「けっ…」(たぶん血管と言おうとした)ヒナ「もうええから!」の間が絶妙。千秋楽では、オカンのキッスでほっぺたにべったり口紅がついたままのすばるに、オカン「いつまでつけてんねん」すばる「お前がつけたんちゃうんか!」と半ギレ。宥めに入ったヒナが自分のシャツで拭おうとし、思い直してすばるの着ているシャツをめくってキスマークを拭いてあげてました。
ビートルズを例に出し、時代を切り開くニューウェーブになるため「あっと驚くアイデアが必要」と主張するオカン「コンパクト、言うやつや」ヒナ「インパクトや!」親子二代にわたって突っ込むヒナ、ご苦労さまです。「そんなこと言われても金がない」と文句を言うと、「まかしとき、幽霊パワーの見せ所や」と三人を立って並ばせるオカン。左からすばヒナ横の順に並ぶと、「アカン!」とダメ出しが入り、「ユウが真ん中!」と愛する息子をセンターに持ってくる。が、10日はヒナが抵抗して、「嫌や、真ん中立つこと滅多にないのに」と悲しい主張をするが、途中で諦めて移動。千秋楽ではオカン「愛する息子を真ん中に」の後、笑いながら「何しでかすかわからんけど、それでもかわいい息子や」と付け加えてました。
左右から煙が立ち始める中、経文をめちゃくちゃに並べたようなオカンの祈り開始。煙に呑み込まれるとき、なぜかヒナ、ジャージのウエストに両手を突っ込んでたのが印象に残る。
SCENE 8
幽霊パワーで変身?させられた三人、羽織袴にハリセン片手で階段の上に登場。横「我は坂本龍馬、若き力を活かすために古き因習を切る!倒すべきはまずは徳川幕府!」となぜか龍馬になりきって弁をふるう。横「勤王の志士たち16人」と言ったところですばヒナ「16人?」横「4×4(志士)=16!」ここですばるがハリセンで横山の頭を叩き、「これがハリオスのハリセン」とベタネタ披露……のはずが、まともにその言葉が続いたのはおそらく初日から数回のみ、それ以降はすぐさま横山が叩き返してすばるが痛がり、ここから三馬鹿のお遊びコーナー開始。10日は横山がいきなり「るろうに剣心!」と刀を振り回し、悪のりしたすばるが「出たな、人斬り抜刀斎!」と刀を抜き、止めに入ったヒナが袈裟斬りに(爆)。引き続き14日もヒナが斬られる役で、すばる「おまえ血だらけやないか!」とヒナの着物(上が赤だったので)を差し、「もともとこんな色や!」と突っ込む。一向に話が進まないので、進行役のヒナが「時間ないから」と言ってもすばる「そんなもん時間なんかなんぼでも延ばしたらええねん!」とTVじゃ通用しない尺を全く考えない発言に、客席歓喜。ところが17日はこのコーナーがあまりに長引くためダメ出しが入ったのか、基本通りほとんどアドリブ&お遊びのない展開で、横すばがまだ遊びたそうなのに先へと進めるヒナ。斬られても「あー、やられたー」とおざなりのリアクションで返す姿は、仕事疲れに帰宅後子供たちのチャンバラに付き合わされるお父さん。23日一部ではすばる「きんろうのししってなんですかー」とアホの子みたいな言い方。この人、自分がかわいいってこと熟知して、それをネタに笑い取るので卑怯。いやいっそ男前!千秋楽はハリセンですばるの頭をマジ叩きした横「やりすぎたって思った、ゴメン」すばる「気にすんな、7年の付き合いやん」と仲良しムード。
「時代を切り開いた若い力=ニューウェーブ」という結論にヒナが強引に持っていったところで、階段下に剣士に扮したジュニアたちが現れる。まずはヒナが殺陣を披露し、ヒナが捌けると次はすばる、そして横山の流れで順に見せ場が回ってくる……が、この場面で一番印象に残っているのは三馬鹿よりも相手役の室!いつのまにやらスラリと背が伸びて見栄えも良く(この時点ではまさか190pに届く勢いになるとは思ってなかった)、とにかくそこにいるだけで目立つ存在。17日一部ではすばるが殺陣の際ジュニアに刀を折られ(MCにて中間と判明)(当時入ったばかりの中間がMCで名前を呼んでもらえるとは、今考えたら凄い)、折れた刀の先を無造作に拾い上げる仕草が男前でした。最後三人が真ん中でジュニアに囲まれた時にこっそり下駄を装着(それまではずっと裸足だった)、そしてゲタップへ。文一は身長の問題か殺陣には参加せず、ゲタップ時に花道から登場。髪をリボンでくくった姿がたいそうかわいらしく、BOYSも同じ髪型でした。ってことはちびっ子枠か。
ゲタップの後また殺陣に戻ると室が拳銃を持ち出し、横山がそれを奪う。(←かなり卑怯なやり方) 剣と銃の威力でジュニアたち剣士を制圧し、階段上で横「天下討ち取ったり!」と叫んだところで階段の段が滑り台になり、階下へ落ちる。「ユウ、大丈夫か!」とすばヒナが駆け寄ったところで、パチパチと拍手を送りながらオカン登場。滑り落ちた後の横山のリアクションは、中日を過ぎると共に悪のり開始。17日はヒナにチューを迫って頭叩かれ、私の行ってない日にはすばるが唇を奪われたらしい(!)。23日一部及び千秋楽は客席に向かってチュー顔をし、やっぱりヒナに叩かれる。楽では叩かれた後、再度ヒナにチューを迫ってました。おまえは一体何がしたいんだ。
SCENE 9
オカンは「あんたらこれからそれ(ゲタップ)で行き」と押しつけ、花道セリ下がりで捌ける。残された三人は呆気にとられながらも、「でもゲタップ気持ちよかったな」と言い出す横ヒナ。が、一人すばるはあんな大きな音の中では歌えないと言い出し、「そんなこと言わんと歌って」と頼む横ヒナ。10日二部では「歌えへん」とごねるすばるを横山が拳銃で撃つ(爆)。もちろんお約束通りすばるは死んだ振り、「何すんねや!」と駆け寄るヒナまで撃つ!横「二人で仲良うやって、俺入られへんやん」(すばヒナのやりとりに嫉妬したらしい) 最後には最前花道横辺りにしゃがんでいた警備員にまで「全然笑わへんから」と言う理由で銃を向ける横山、もうめちゃくちゃ(笑)。14日二部は袴の裾をスカートのようにひらりと持ち上げ後ろを向いたすばる、軽く膝を曲げて「ごきげんよう」ポーズをすると客席も横ヒナも「かわいいー」と大絶賛。横「もっかいやって」の言葉を受け、今度は正面向いてやったすばるにまたしても感嘆の嵐。機嫌を直したすばる「わかった、俺歌うわ!」と台本そっちのけの展開(笑)。千秋楽ではすばる「うるさくて歌われへん。ガタガタガタ……」と公演最初の方しかやらなかった擬音と足の振りでゲタップを真似る仕草に、これも千秋楽ならではのリピーター向けサービス?
とりあえずゲタップは置いておいて、何か楽器でもないと……と言い出したすばヒナに、横「あれがあった!」とノコギリを手にする。これが噂のノコギリバイオリンってやつです。しかしそこへ行く前に初日にはなかった名物コーナー「小室」が出来てしまい、なかなか先へと進めなくなったところが三馬鹿の三馬鹿たる所以。最初は楽器と聞いた横山が「小室みたいに」とシンセサイザーを弾く真似をしたのが受けて、それからはリピーターたちが心待ちにする場面へと転身。と言っても、両手をキーボード弾いてる真似して上下左右に動かしながら舞台下手から上手まで移動するだけのしょーもないネタなんですが、変に受けてやらざるを得なくなった横山が嫌がるのを、おもしろがってすばヒナが煽ってやらせてるって構図がファンの心をくすぐったと分析。そのためダメ出し期間(推測)の17日には小室はなく、ほぼリピーターだらけの客席からはブーイング。さすがに千秋楽は、横「俺が人気なんか小室が人気なんか……」と呟きつつもちゃんとやってくれて、下手と上手を往復した後、花道付近でリピート。
ところが肝心のノコギリバイオリンは、一体お前は何を教わってきたんだという体たらく。「大きなのっぽの古時計」を演奏すると言いつつ、出だしからまともな音など出ておりません。調子っぱずれの横山の歌と、まったく違う音程のノコギリの音が不可思議な不協和音を奏でつつ、中日を過ぎるとこれに顔芸が入り出す。最後は唯一まともにできる「おまえはアホか」で締め。14日一部はうまく音を出せない横山にヒナが突っ込むと、横「うるさい!お前かて音とかわからんクチやろ。すばるが横におるからってわかった口きくな」すかさずすばる「すばるって誰や」(あくまで劇中ではハリオス)ヒナが「ちっちゃいおっさん」と説明すると、すばる「ちっちゃい言うてもおっさん言うな!いや、やっぱりおっさんも言うな!」と激怒(笑)。千秋楽に至っては「これが最後やで、よう見ときや〜」と様々な顔芸を披露する横山。ずっとやってるうちに色々出来るようになってきたらしい。
まだ何かボケようとする横山の動きを遮って、「いや〜すばらしい」と左袖から登場してきたおっさん(ベンツ預けた人と同じ方が演じてます)、「あなた誰ですか?」の問いに差し出した名刺が「豚マン興業 スカウト部門 恵比須鯛蔵」と、怪しさ大爆発。カムストックの三人が「豚マン興業ー?」と叫んだところで暗転。
SCENE 10
一階左桟敷から亮、右桟敷から内・安・丸・倉のVWメンバーが登場。ナンバ゙一番と言う大阪では老舗のライブハウスでの演奏が決まったとの話を客席越しに交わし、やっぱり本拠地である浪速音楽大学キャンパスへと移動。いつものファンに囲まれて、さすがの文一もこの時ばかりは「応援しに行ったらなアカンな」と好意的。女学生の一人がチアガールの格好で応援すると言い出すと、乗った安田がいっしょに「ワン、ツー」とチアガールの真似。
と、ここまでは普通の光景(か?)だったんですが、初日には何の動きもなかった大倉がここに来て大化け!昨年島の男1だったヨシくんが生まれ変わりました!「なんや、その動きは!」とダメ出しをして、「チアガールはこうや!」と踊り出し、最後は丸山と二人で「あははー」「うふふー」と浜辺のバカップルとなっておっかけっこ!17日一部では大倉「ワン、ツー、千鳥足!」(丸山の持ちネタ。ただふらふらと歩くだけ)二部では「スーパー千鳥足!」(ふらつきっぷりアップ)を披露し、どちらも客席大爆笑!今、まさに眠れる最終兵器・大倉は目覚めた!23日一部は「蛍の墓」ネタ。なぜか大倉に「節子ー」と呼びかける丸山、兄妹のはずが最後には大倉が丸山の胸を触ってしまい「あ……」と恥じらう。なんじゃあ、そりゃあ!そして千秋楽では追いかけっこのまま上手袖へ捌けた大倉、戻ってきた時には何かお面を被っており、よく見るとそれはANOTHERパンプの安田写真を拡大コピーしたものでした。今とは別人のような短髪をツンツンに立てたハードゲイ調(←偏見)の安田が何故ここにっ。気づいた一部客席が爆笑する中、 さすがに安「これ、去年の俺やないかっ」と突っ込む声も弱々しげでした。
そこへ現れたカムストック、横「あいかわらずここではお前ら大人気やな」とけんか腰で話しかけ、丸「来週からは世界が違いますからね」と応戦。「どういうことや?」と訝しむ三人に亮「毎週土日の二日間、ナンバ一番でのライブが決まったんですよ」と説明。それを聞いたヒナ「じゃあ俺らといっしょ言うことやな」との言葉に「どういうことですか?」と聞き返すVW。「あ、知らなかった?」と横山始めすばヒナも得意満面の表情で、横「あ、まだ言ってなかったねー。聞きたいー?」と妙な標準語?で、「僕たち、スカウトされちゃいました!」と大発表。
そこから舞台奥にて回想シーン。もらった名刺を持って恵比須を訪ねていった三人に、恵「君たち三人でデビューしよう!」と、夢のお言葉。(当時は尚更……)「ホンマですかっ」と喜ぶ三人、しかし続く「お笑いで」との言葉にガックリ。お笑いではなく歌をやりたいと言う三人に、恵比須はくずの例を出し「お笑いとして売れたらCDも出せる」と説得。その気になった三人は契約書にサインをして、ここで回想シーン終了。さっきまでいた場所に駆け戻り、「……というわけや」と、三人揃って腕を組んで上を見た体勢がエッヘン!って感じでかわいい。
が、お笑いデビューということでVWの面々はバカにして、内「そっちの方が向いとるんちゃうか」と毒づく。横「スカウトが来ないからってひがまない」に対して、大倉「別にひがんでないよー」という台詞がすっごい好きで、文字にするとどうってことないんですが、大倉の無抑揚で鼻にかかった声と言うかイントネーションと言うか、とにかく何とも言えない独特の間に、毎回ツボを突かれてました。安「どうせ音楽じゃやってけないんですから、どうぞお笑いの世界で頑張ってください」に対して横「お前なんかむかつくなぁ」と子供のケンカ開始。
そこで雷音が鳴り響き、舞台右壁からオカン登場。「ユウ!なにしてんねんっ」と一喝すると、頭を抱えて床にへたり込んだ横「オカンの雷や……。俺、これだけは弱いねん」と遁走。追いかける安田と二人して下手袖へ捌ける。それを見たオカンが「あんなに仲良かったのに」と不思議がると、亮「ちょっとした意見の行き違いで」とフォロー。それを見たすばヒナが固まって、驚いて亮を指差したすばるはそのまま亮が移動する方向へ指先だけ動かす。ヒナ「おまえ、オカンが見えるんか?」亮「そんなわけないじゃないですか」と苦しいごまかし方。
ともかく、VWはライブハウスでの演奏が決まり、カムストックはお笑いとは言えデビューへの道が開けた、お互いがんばろうと亮の言葉に一同その気になって、「夢に向かって羽ばたこう」と相成りました。17日一部「VWはライブハウスに進出して」の台詞を「しんしゅちゅ(進出)して」と噛んでしまった亮、即座に「え、なんて?」と三馬鹿に突っ込まれる。この時の三人の嬉しそうなことと言ったら(笑)。「進出!」とキレて怒鳴りつけた亮がまた激かわいかったです。
そこで待っていたようにイントロが流れ出し、全員で「Go Now To The World」(当時は曲名がわからず、一部EDの曲と呼んでました)すば亮内の三ボーカルが歌っている間にバックの関ジュ達はちゃきちゃきと踊り、文一は身長バランスか室とではなく中間とシンメ、室の相手は伊藤でした。(室文10センチ差だもんな……しょーがないか)←2006年現在に至っては20p差!
そして珍しくこのメンバーでは真ん中に立つ亮(いつもはすばるがセンター)の後ろに、文一が回り込んでワイヤー装着係。働き者です、バック関ジュ。左右にはすば内ヒナ安が並び、同じくフライング準備。そしてサビ部分で飛び立つ五人、フライングさせてもらえない横丸倉はやはり重量制限に引っかかったんだろうなーと推察。ところが14日一部ではワイヤー付けがうまくいかなかったらしく、飛び立てない亮を前に気まずそうに踊る文一が可愛かった。
最後、「旅は続くよ♪」と歌いきったところでヒナ「羽ばたく言うて、ホンマに飛んでしもた」とベタな説明、この状態じゃ芝居は続けられないと言うことで(当たり前だ)、全員で声を揃えて「20分の休憩〜」すばるを始め、皆でWピースサインかと思いきや「20分」ってことでした。